概要
*人口:約3000
*インスブルックの南約70km、
*標高1368mの地点にある古いチロルの村で、夏の避暑地として発展し、エッツタールOetztal観光の中心となっていたが、近年ウインタースポーツの開発が進み、チロルの一大スキーリゾートとして多くのスキーヤーを受け入れている。
*3000m級の山々が90以上にもなり、面積468kuにおよぶというオーストリアで最大の村である。
*ゼルデンが有名になったのも、一つにはアフタースキーの施設が充実しているからだ。
スポーツ施設は非常に豊富(アイススケート場、30ものいろいろなスポーツができる大スポーツセンター、プール、テニスコートなど)だが、とくに目立っているのはパブやディスコスペースで、夜遅くになってもたくさんの客が訪れている。

アクセス
鉄道とバス
インスブルックから西の方向へ行く列車でImst-Pitztalまで約1時間。
そこからバスで約50分。

スキー場
現在までに1377mから3058mの標高差の間の全長72kmのコースにリフト23基が設置されている。
どのコースも特に難しくはないので、むしろ息抜きにスキーを楽しみたいという人に最適。
とくに二つのロングコースに人気がある。
ガイスラッハ一・コーゲルからシュターベレStabeleのリフト(エッツタール氷河街道が眺められる)の山麓駅まで下るコース、
ハインバッハヨッホHainbachjochとゼルデンを結ぶコース。


経験の浅いスキーヤーにおすすめは
ジルバーブリュンル Silberbrunntのリフトに沿ったコース
ガイスラツハアルムGaislachalmから大きな森を抜けるコース


春から秋はアルプスで最高地点(2822m)を走るエッツタール氷河街道が開通している。
街道筋にはレッテンパッハフェルナー氷河Rettenbachferner Gletscherとティーフェンバッハフェルナー氷河Tiefenbachferner Gletscherの、美しい高山地帯にある夏スキー場(コース29km、リフト10基)がある。

山スキーなら近くのヴェントVentやホ一ホグルグル・オーバークルクルHochgurgl Obergurglまで滑ることもできる。

クロスカントリー・スキーのコースはゼルデンには8km、ツヴィーゼルシュタインZwieselsteinに8km、ヴェントに3kmという程度。

展望ポイント
ガイスラッハ一・コーゲル Gaislacher Kogel
標高3056m 。
2区間のゴンドラで登る。
初めの区間からはゼルデンコーゲルSoeldenkogelやロートコーゲルRotkogelの山々が見える。
2区間目の山頂駅から山頂までは数分で登ることができる。
ここからは周囲のエッツタール・アルプスの山々や氷河をめぐる景観が素晴らしい。
特に南 西、ロープウェイの延長線上にヴィルトシュビッツェWildspitze(3774m)がよく見える。
その右手にはピッツタール周辺の山々がそびえ(ヴァッツェシュビッツェWatzespitze、ホーエ・ガイゲHohe Geige)、
左手にはヴァイスクーゲルWeisskugel(3738m)、フィナイルシュピッツェFineilspitze(3514m)、ジミラウンSimilaun(3606m)、グローサー・ラーモルコーゲルGrosser Ramolkogel(3550m)がある。
これらの山々は多かれ少なかれ氷河をかかえている。
南にはキルヒェンコーゲルKirchenkogelのふもとにホーホグルグルのスキー場があり、遠方にはドロミティが見える。
東の方にはシュトウーバイ・アルプスStubaler Alpenの最高峰ツッ力ーヒュトルZuckerhutl(3507m)まで見晴らせる。

ギッギヨツホバーン Giggijochbahn
ロープウェイの山頂周辺からは、ゼルデンのスキー場やガイスラッハ一・コーゲルからハインバッハヨッホHalnbachjochへの眺めが美しい。
ハインバッハヨッホは標高2727mで、ホーホゼルデン・スキー場の最高峰である。

周辺の見どころ
ヴェンタータールVentertal
この細長い渓谷は周囲が氷河に囲まれており、格好のハイキンクコースとなっている。

ヴェントVent(標高1900m)
ここの谷で唯一の保養地。
ウインタースポーツの施設は小規模だが、雪の状態はよく、急勾配のコースは上級スキーヤー向けである。
標高1900mから2680mに15kmのコース、4基のリフトがある。
登山コースは無数にあるため、旅行客は夏の方がはるかに多い。

ローフェンRofen
オーストリアでは最も高い位置にある集落(2014m)。
ここまで登るのは、1時間のハイキンク。

ヴィルトシュビッツェ
ヴェントに車をとめる(有料駐車場)。所要10分。ヴィルトシュビッツェWildspitzeの山頂駅(2356m)からはスキー場やタールライトシュビッツェ、そして背景にはラーモルコーゲルRamolkogelとシャルフコーゲルSchalfkogelを囲む氷河の眺めが美しい。
リフトの山頂駅からは登山・ハイキングコースがたくさんある。

ヴイルデス・マンレ Wiides Mannle
標高差670m,徒歩で2時間、
リフトの山頂駅からプレスラウアー・ヒュッテの方に歩く。
十字架のある頂上(3023m)からは、エッツタール・アルプスの約15もの氷河が望める。-プレスラウアー・ヒュッテ Breslauer Hutte
標高2844m。
リフトの山頂駅からの山歩きは1時間30分、
標高差は500m。
ヒュッテからは、北にヴィルトシュビッツェやヴィルデス・マンレの尾根、東にニーダー渓谷の氷河、そして南にはクロイツシュビッツェKreuzspitzeと氷河といった周囲をめぐる眺めが素晴らしい。
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