概説
-マジョーレ湖に注ぐ川の名前をとって、ティチーノTicinoと名づけられたカントンの州都に1803年になった。
-イタリアとスイス北部やドイツ方面の間のアルプス越えのサン・コッタルド、ルコマーニョ、サン・ベルナルディーノの各ルートをとる車がかならず通過する町。
現在は、高速道路と長いトンネルの完成で峠越えの難関を越えることなく通年往来することができる。
-町の中心に3つの古城がある。
アルプス南面のイタリア側にあって、1000年にわたってティチーノの谷を守る砦の役目を果たしてきた。これらの古城とその城壁、中世の町並みがユネスコの世界遺産に認定されている。。2つの塔が特徴的なウリ城(カステル・グランデ)が3つの城で最も古い歴史をもつ。それぞれ博物館が併設されている
--ウリ城(カステル・グランデ)
--シュウイーツ城(モンテベッロ)
--ウンターヴアルト城(サッソ・コルバーロ)


データ
-人口:約20000
-標高:241m
-言語:イタリア語
http://www.bellinzonaturismo.ch

アクセス
鉄道
スイス北部からのルガーノやイタリア方面への通過地点になっている。
チューリッヒから特急CIS,ICで約2時間20分。ほぼ1時間ごと.
イタリア・ミラノから特急CIS,ICで約1時間30分

旧市街地の見どころ
旧市街市場 Mercato
中世の時代から伝統を受け継いだ名物の大きな市場に地元の住民や旅行者など多くの人が集まっていつも賑わっている。
毎週土曜Hの朝8時から午後1時まで開かれている。

市庁舎 Palazzo del Comune
13世紀に建てられたもので、15世紀頃にはミラノを支配したヴイスコンテイ家やスフォルツア家の所有となったり何度か改修されたりという歴史をたどってきた。
その後、廃墟となったこの場所に1920年代に今の建物が再建。当時の芸術家たちが手がけたステンドグラスや鉄の門、アーチ型の回廊が修復された石造りの美しい建物。
現在、ベリンツオーナ観光局もこの中にある。

サンタ・マリア・デレ・タラツイエ教会
15世紀に遡る教会。内部に残る、キリストの生涯を描いたフレスコ画が見どころ。

ヴィラ・デイ・チエドゥリ
19、20世紀の絵画を中心とした市立美術館

ラ・コレジアーク
コモ大聖堂と同じ設計者の手によるルネサンスの教会。
内部は17世紀のスタッコ装飾で美しく彩られている

サン・パオロ教会
赤い壁面が印象的な13〜14世紀の教会

ベリンツォーナ3つの古城
ウリ城(カステル・グランデ)Burg Uri/Castello Grande
3つの城の中で最も古い。
岩山に建てられた城からは、山際に沿う溝のようなサン・コッタルド街道がよく監視できた。遠くから2本の方形の塔が見える。
http://www.castelgrande.ch

シュウイーツ城(モンテベッロ城)
Burg Schwytz/Castello di Montebello
ヴイアレ・スタツイオーネViale Stazione(駅前通り)からの坂道を上がる。
1903年に完璧に修復されたこの菱形の巨大な砦は、ロンパルデイア地方の要塞建築の典型例。
城内に歴史・考古博物館がある。

ウンターヴアルト城(サッソ・コルバーロ城)
Burg Unterwald/Castello di Sasso Corbaro
車でシュヴイーツ城への道をそのまま続けて進むとこの城に至る。
3つの城のうち、最も高地にある拠点で、展望台として最適。
前庭のテラスから、ティチーノの下流谷からマジョーレ湖に至る美しい風景が望める。
城内に、ティチーノ地方の伝統や風俗習慣を展示した博物館がある。


ベリンツォーナ近郊
サン・ゴッタルド峠
片道約1時間30分
ヨーロッパ縦断の重要な峠。博物館で峠の歴史資料を展示している

ヴイアマーラ峡谷
片道約1時間30分(急行バス)
サンベルナルデイーノ峠越えのルートには風光明美な渓谷が続く