概要
-スイスのイタリア語圏であるティチーノ州最大の都市。
-チェレジオCeresio(通称ルガーノ湖)湖畔にあり、周囲をプレ山やサン・サルヴァトーレ山、ジェネローゾ山などの山々の囲まれて温暖な気候の地。
湖畔はホテルが建ち並びエレガンはリゾート地の雰囲気が漂う。
-スイスで第3番目の経済規模を誇るルガーノ。文化のレベルも高く、質のよい美術館や歴史遺産、近代建築などが市内に点在している。
-鉄道や高速道路でスイスの北部の主要都市からイタリアへ入る場合に経由する都市。

データ
人口28227
標高:335m


アクセス
空路:
ルガーノ空港
http://www.lugano-airport.ch
市内から西に約4km離れたアーニヨAgnoにある小さな空港。
ジュネーヴ/チューリヒのほか、パリ、ローマなどの都市と結んでいるが、便数が少ない。
到着便にあわせて市内へのシャトルバスが運行。
駅やホテルなどで降りることも可能。
http://www.shuttle-bus.com

ミラノ・マルペンサ空港
http://www.sea-aeroportimilano.it/
イタリアのミラノ郊外マルペンサにある国際空港。
直行シャトルバスでルガーノ市内へ約60分。
http://www.starbus.info

鉄道
イタリア・ミラノ中央駅から最速の特急CISでほぼ1時間。
特急ECで1時間20分(ほぼ1時間おき)
チューリッヒから特急CISで2時間20分
サンモリッツからはベルニナ特急が運行されている。

近郊へのアクセス
谷間の小さな町へは、鉄道、バス、や湖の定期船などを使い分けるといい。
-べリンツオーナBellinzona:列車で約30分
-ガンドリアGandria:バスで約10分/湖船で約40分
-カローナCarona:バスで約15分
-モルコーチMorcote:バスで約20分/湖船で約40分
-ブルージノ・アルスイツイオBrusino Arsizio:列車とパスで約30分(乗換1回)/湖船で約40分
-ピッソーネBissone:バスで約10分
-ムッジオMuggio:列車とバスで約1時間10分(乗換1回)
-ロカルノLocarno:列車で約55分(乗換1回)
-アスコーナAscona:列車とバスで約1時間15分(乗換2回)
(ガンバローニョ地方)
-マガデイーノMagadino:列車で約1時間(乗換2回)
(レヴェンティーナ谷)
-ブラートPrato:列車とバスで約1暗闇40分(乗換2回)
(ヴェルザスカ谷)
-ラヴェルチッツオLavertezzo:列車とバスで約1時間30分(乗換2回)
-ソノーニョSonogno:列車とバスで約2時間(乗換2回)
(ヴァレマッジア地方)
-モーニョMogno:列車とバスで約2時間40分(乗換3回)
-フォロツリョForoglio:列車とパスで約2時間10分(乗換3回)
-ボスコ・グリンBosco Gurin:列車とパスで約2時間30分(乗換3回)
-チェヴィオCevio:列車とバスで約1時間50分(乗換2回)
(チェントヴァッリ地方)
-イントラーニャIntragna:列車で約1時間20分(乗換2回)
-ヴェルターズイオVerdasio:列車で約1時間30分(乗換2回)

ルガーノ湖の定期船
ルガーノ湖に面した周辺の小さな町を巡る。1時間。
http://www.lakelugano.ch

旧市街
-旧市街地とルガノ駅には高低差があり、ケーブルカーがある。旧市街の乗降はピアッツァ・チョッカーロPiazza Cioccaro、
-旧市街の中心はリフォルマ広場Piazza Riforma、市庁舎や観光局がある。
-中心になる目抜き通りはのはナッサ通りVia Nassaで、ヨーロッパの一流ブランドのおしゃれなブティックが並ぶ
-旧市街は個性的な小道が数多くある。
-ペッシーナ通りVia Pessinaは老舗の食料品店や古道具屋、薬局などのレトロな雰囲気の店がある。
-大聖堂へ昇る坂道カテドラル通りVia Cattedraleなども散策やショッピングにおすすめ。
-インディペンデンツア広場にはPiazza Indipendenzaには独立を象徴する記念碑がたつ
-スイスの中では珍しく、カジノも楽しめる(Casino di Lugano)。

ルガーノ湖 Lago di Lugano
-湖はスイス領とイタリア領に分かれている。大部分はスイスに属する。
-イタリアに属しているのは、北東部(ポルレッツア)と南西岸の一部(ボルト・チェレジオ)、それに東岸の飛び領地(カンピオーネ)にすぎない。
-この湖はマジョーレ湖、コモ湖にくらべて自然のままの趣が濃く残っている。
まわりを取囲むアルプスの切立った斜面は美しく、そこに明るい斑点のように浮かび上がって見えるのは、オリーブの樹の銀色の葉むらである。
-湖は変則的なかたちをしており、長い所では端から端まで33kmに達し、深さは最も深い所で288mにも及ぶ。
-周囲を高い山々に囲まれているため、道路や鉄道線路が土手道で湖を両断しているが、二つの湖面を結んで船が連絡している。

公園
ルガーノには、数多くの公園がある。温暖な気候のおかげで幅広い植物が生育する。特に春と秋がおすすめ。

チャーニ市立公園 Parco Ciani
63,000uの広大な敷地を誇る広大な公園に3500種以上の花々や樹木、有名な美術家の彫像などがある。
樫や菩提樹、プラタナス、野桜からヤシやオリーブ、コルク、カメリア、アザレア、クスノキなど。一年中咲いている花を見ることができるように、いくつか異なる種類の木々をとりいれています。花や花壇の形は毎年変えている。
シーズン中や天候の良い日は、ここで野外コンサートが開催される。

タッシーノ公園Parco Tassino:
ルガーノ駅から線路沿いに歩いて数分のところにある公園。
約21,000uの敷地には、樹木の高さほどになった春モクレンの色とりどりの交配種や、ニュージーランド原産の花、日本のハナミズキのさまざまな交配種のコレクション、中国と日本の藤のほか、豊富な種類のシュラブローズ(薔薇)やナラ、栗、モクレンの木々などの広葉樹を見ることができる。眺望の良い。
ベルヴュデーレ庭園Giardino Belvedere
市庁舎のあるルガーノの中心からに位置する。
菩提樹とマロニエの並木の下、湖畔沿いにのびる色とりどりの花壇がつづく美しい遊歩道ルンゴラーゴLungolagoの一番奥にある(11,000u)。
四季の移り変わりにあわせて、芝生と花壇は定期的に植え替えられています。
チューリップ、サクラソウ、ベゴニヤ、マリーゴールド、カメリアやセイヨウキョウチタトウ、マグノリア、ツツジやシヤクナゲなどの花々を見ることがでる。
彫刻作品も楽しめる格好の散歩コース。

シュレール公園Parco Scherrer
郊外のモルコーテにある。
様々な時代や文化をあらわすモニュメントが点在する。
湖をのぞむ絶景のロケーションで“天国のような公園”といわれるほど。
糸杉、クスノキ、レバノン杉、ユーか人ヤシ、竹林、カラタチ、カメリア、色鮮やかなアザレアなど、地中海の植物と東洋の植物を同時に見ることができる。
春〜秋(3月と5月がおすすめ)、冬季閉園


ルガーノの見どころ
サン・ロレンツォ大聖堂 Cattedrale di San Lorenzo
ファサードに、ルネッサンス様式の細かい題材で飾られたポルタイユが3つある。
右側身廊の奥にはロダリ兄弟とマロッジァ(16世紀初頭)の手になる聖橿が安置されている。
前の広場からはルガーノの町と湖が見渡せる。

サンタ・マリア・デリ・アンジョーリ教会 Chiesa di Santa Maria degli Angioli:
もともとは1499年に遡る修道院教会で、レオナルドダヴインチの一番弟子ベルナルデイーノ・ルイーニ(1475〜1532)が描いた最後の晩餐などの絵画やフレスコ画2点が保存されている。
そのひとつは修道院から譲り受けたもので、右側の第1礼拝堂の左壁面に置かれ、聖母子と聖ヨハネを表した画面で、タ・ヴインチに匹敵する美しさとをたたえられてている。
もうひとつは、身廊と内陣の間の仕切り壁に掛けられた受難図で、なかでも雄大さと真に迫る表現力の点でキリスト礫刑図が注目される。
その下には聖セバスチアヌスと聖ロックの殉教が描かれている。

市立美術館
公園内にある19世紀の邸宅「ヴイツラサヤーニVilla Ciani」にフランス印象派絵画の名作や地元アーティストの作品などを展示するもの。

州立美術館Museo Cantonale d'Arte
旧市街にある19〜20世紀の作品を中心に展示。

近代美術館Museo d'Arte Moderna
18世紀の邸「ヴィラ・マルペンサータVilla Malpensata」にある。

ヴィラ・ファヴォリータ Villa Favorita
カスタニョーラにある。
17世紀末の、屋上に鳥小舎を載せた4階建ての建物。
つげ、糸杉、しゆろ、南洋杉などが植えられ、あちこちに彫像が配置されている湖岸沿いの細長い庭園を歩くと、建物の前に出る。
1920年から今日まで、ドイツ鉄工業の大立物ツュッセン=ボルネミスツア男爵家が代々集めてきた豊富な個人美術コレクションが4階にある。
ここには中古から18世紀までの、主要なヨーロッパの諸流派の巨匠250人余りの代表的絵画(大部分は肖像画)が収められている(その他にゴヤの19世紀初頭の絵画もある)。
主なものとして、
15世紀は、ドイツではケールベツケの傑作である聖母被昇天の祭壇画、
フランドル派ではメムリンクの、腕を組んだ青年の感じの良い肖像画、
ヴァン・エイクの2枚折りの受胎告知、
などがあり、ともにだまし絵の妙味が味わえる。
ルネッサンスは、ドイツでは、本美術館の目玉ともいうべきハンス・ホルパイン(子)の英国王ヘンリー8世の有名な肖像画、
クラナツハ(父)の魅惑的な裸体画「泉のニンフ」、イタリアではパルマ(父)の手になるヴェネツィアの遊女「ラ・ベッラ」の肖像画、
カラヴァッジョ作「アレクサンドリアの聖女カタリナ」のすばらしい肖像画がある。
17世紀に入ると、
オランダでは、レンブラント37歳のときの自画像、
その弟子G.ドゥの淑やかな窓辺の少女、J.ロイスタールの、いかにもこの画家らしい6点の風景画、
スペインでは、グレコの躍動感あふれる6点の宗教画。
18世紀は、ヴェネツィアのカナレットの豪書な「海との婚礼」、
ピアツェッタのジュリア・ラマの肖像、
フランスではランクレの巧妙な構図の「フランコ」、
フラゴナールのデュテ嬢の肖像などである。
絵画のほかに、さまざまな時代にわたるフランス(とくに18、19世紀の彫刻家ウ一ドン)とイタリアの彫刻作品、細工を施した家具と象牙、さらに館の別の場所でも、たくさんの家具、彫像、工芸美術品、またゴブラン織の「野獣の闘い」をはじめとする壁掛などを鑑賞することができる。

サン・カルリーノ教会
ティチーノ出身の建築家ボッロミーニがローマに造った教会を、ルガノ湖畔に木造で再現したもの。
http://www.sancarlino.ch

ピッチョナイーア Piccionaia 
「鳩小舎」を意味するイタリア語で知られるこの館は、町で最も古い建物といわれ、彩色したフリーズが正面を飾っている。
ペスタロツチ通りCorso Pestalozzlとピオタ通りVia Piodaが交差する北東の角を少し入ったところにある。 

ルガーノ近郊
モンテ・プレ(ブレ山)Mont Bre
標高933m。
中心地からバスで約5分にあるカッサラーテCassarateからケーブルカーがある。車でも登れる。途中駅のスヴイリアーナSuviglianaでの乗り換えを含めて、約30分。
山頂からは、ルガーノ湖とベルナーアルプスやヴァレー(ヴアリス)アルプスを見渡すことができる。レストランもある。
帰途に、山頂から一駅下にあるプレ村を訪ねるといい。芸術家や職人が愛したこの素朴な村には、野外美術館のように各所に壁画やオブジェ、モザイク、彫刻が展示された“芸術の道”がつくられている。
ケーブルカーは通年運航されているが、悪天侯の時など運休になる場合もある。
Funicolare Monte Bre SA
info@montebre.ch
http://www.montebre.ch

モンテ・サン・サルヴァトーレ(サン・サンヴァトレ山)Monte San Salvatore
標高912m。ブレ山の対面にあたる
ルガーノのパラデイーゾParadisoからケーブルカーで山頂まで約10分。
山頂からのルガーノの町と湖、ベルナー・オーバーラントやヴァリスの山々の景観がすばらしい。
頂上からルガーノまでは道標のある山道を下りることもできる。
3月中旬〜11月上旬
Funicolare Lugano−Paradiso Monte Sam Salvatore SA
info@montesansalvatore.ch
http://www.montesansalvatore.ch

モンテ・ジュネローゾ(ジュネローゾ山)Monte Generoso
標高1704m。
ティチーノ州を代表する山のひとつ。
ルガーノ市内からコモ方向へ15km。ルガーノ湖畔のカポラーゴCapolagoの町。そこから山頂駅のヴェッタVettaまで、小さな登山鉄道(約40分)。
頂上からはアルプス、ルガーノ、いくつかの湖、ロンパルデイア平原、さらに晴れた日にはアベニンニ山脈まで見渡せる。
4月上旬一11月上旬、12月上旬〜1月上旬
Ferrovia Monte Generoso SA
info@montegeneroso.ch
http://www.montegeneroso.ch

カポラーゴCapolago
ルガーノからコモ方向へ15km、ジュネローゾ山Monte Generosoへ行くときに乗るケーブルカーの乗り場のある。
(見どころ)
リヴァ・サン・ヴイターレ Riva San Vitalle 
5世紀の聖堂付属の洗礼堂があり、中には14、15世紀の修復されたフレスコ画が置かれている。
サンタ・クローチェ教会
16世紀優美な建物で、フレスコ画で飾られ、その屋根は8角形のクーポールである。

モルコーテ Morcote
湖岸に小さなショップやレストランが並ぶ漁村で、ルガーノから人気のエクスカーションポイント。
ロンパルデイア風アーケードの付いた家々が、アルポストーラ山の、植物が繁茂した斜面の山裾、ルガーノ湖の静かな水面に影を落としている。
404段の階段を登った高台に、この地方を代表する建造物のひとつ、サンタマリア・デル・サッソ教会Chiesa Santa maria del Sassoがある。
この教会には16世紀のすばらしいフレスコ画がある。
墓地からは、ルガーノ湖のイタリア領あたりまで見渡すことができる。
近くには、さまざまな種類の植物とともに、芸術作品が楽しめるシュレール公園Parco Scherrerもある。
(アクセス)
ルガーノから船で40分またはバスで15分
http://www.1ugano-tourism.ch

スイス・ミニアチュール Swissminiatur 
スイス諸州の主要な名所を25分の1に縮尺したものが湖畔の花咲く緑の敷地に約1haにわたって展示されているテーマパーク。
記念建造物(石造り)、橋、景観、湖などのミニチュアばかりでなく、スイスの主要な経済活動の様子を伝える展示物もある。電車(線路の延長3km)、船、ロープウェイなどは実際に動いている。

ガンドリア Gandria
ルガーノ湖畔にたたずむ小さな漁村。
村の中心は車の乗り入れが禁止されており、ゼラニウムの花咲くテラス、ぶどう棚、天蓋のように覆いかぶさる木立、迷路のような狭い坂と石畳の路地や階段、アーケード付きの家々、バロック様式の小さな教会などがかもしだす全体の雰囲気は、芸術家好みの魅力をたたえる。
湖からせりあがっていく急な斜面に連なる家々の中には、フレスコ画やスタッコ装飾が美しい16、17世紀頃に建てられた家もありる。
ルガーノ湖の定期船でアクセスできる(約35分)
http://www.1ugano-tourism.ch

密輸博物館 Musee de la Contrebande
湖南岸のカンテイーネ・デイ・ガンドリアCantlne di Gandriaにある(見学を含めて往復1時間45分の船便がある)。
博物館は湖畔の税関事務所を改造したもので、地図、写真、制服を着た人形などを使って税関吏の昔と今の役割を紹介し、3階では密猟者や密輸入者が考えだした様々な道具(罠、特製の武器、偽造品)を展示している。
中でも傑作なのは、潜水艇「ゾディアック号」。1946年に拿捕された代物で、その金属製の腸詰め型フェンダーの中には、サラミソーセージが詰めこまれていた。

-モンテ・サン・ジョルジオ(サン・ジ。ルジオ山)Monte San Giorgio
ルガーノ湖の南に位置する標高1097mの緑豊かなサン・ジョルジオ山は、約2億3000万年前(三畳紀中期)の気象な化石がとてもよい保存状態で発見され、古生物学や地質学的観点に重要な山として2003年ユネスコの世界遺産に認定された。
ルガーノから車で約30分のところにあるメリデ村Merideのそばから7kmほどの遊歩道がつくられている。
3月中旬〜11月上旬
Ente Turistico del Mendrisiotto e Basso Ceresio
info@mendrisiottotourim.ch
http://www.mendrisiottotourism.ch

モンテ・ターマロ(ターマロ山)Monte Tamaro
ルガーノからペリンツォーナ方面、ロカルノ方面に向かう道の途中に位置するターマロ山。
麓のリヴュラRiveraからロープウェイに乗って約15分で、約1530mのアルペ・フォツパAlpe Foppaに到着する。
大きなレストランと有名建築家マリオ・ボッタのデザインした教会があり、パノラマハ
イキングの出発点になっている。
ほかにもアドベンチャーパーク、マウンテンバイクコース、アルパインコースターなどが楽しめる。
3月中旬〜11月上旬
info@montetamaro.ch
http://www.montetamaro.ch

カデマリオ Cademalio
人口500。
この村のはずれ(ルガーノ側)にぽつんとある古いサン・アンプロージョ教会は、石板葺きのロンパルデイア風鐘楼をもち、ファサード(15世紀)は半ば消えかけたフレスコ画で彩色されている。
中には13世紀の多彩色の興味深いフレスコ画があり、とくにただ1本の石柱(礫刑図が描かれている)に支えられた身廊の右手の壁には、多くの人物を配したもう一つの傑刑図と、サン・アンプロージョの殉教図が見られる。
後陣には、天使と使徒に囲まれた祝福するキリストのビザンチン様式の絵がある。

ミリエリア Migliegtia 
人口200。
緑茂るレマ山の麓に広がる村で、石板葺きの屋根のサン・ステファノ教会(15世紀)がある。
教会の内部は、16−17世紀の色彩豊かなフレスコ画の色のせいで明るく感じられる。側面入口の向いにある礼拝堂の、祈りを捧げるマリアと聖霊を迎えるマリア、その上の父なる神の絵、および聖歌隊席の福音史家たちと彼らを象徴する持物(じぶつ)、キリスト降誕、礫刑、その上の祝福するキリスト(ボールトにあり、マンドルラと呼ばれる中世独得の光背を負っている)は一見の価値がある。

レマ山 Monte Lema
標高1624m。
ルガーノからビオッジョBioggioを経て北西に17km。
ミリエリアからリフトに乗る。
眼下にミリエリアの村と聖ステファノ教会が俯瞰できる。
上駅のレストランから頂上に登る(急坂を往復20分)。
片側にはテレビの中継所、もう一方には標識灯のついた大きな金属製十字架がある。
頂上から、西はマジョーレ湖、モンテ・ローザ、東はルガーノ湖、ジェネローソ山、
北西に、ユングフラウとアイガーの峯々が眺望できる。

フォックスタウン Fox Town
イタリアの国境に近いメンドリーズィオMendrisioにある大型アウトレットファクトリー。
約27000uの敷地に約130のテナントが入っている。
日本でも人気のブランドがそろっている。
旅行者だけでなくスイス人やイタリア人もよく買いにくるほど。
日曜日もオープンしていて、地元のイタリア、スイスの人たちにも大人気だ。
(アクセス)
ルガーノからイタリアとの国境の町キアッソChiasso方面列車で約30分.メンドリーズイオMendrisio下車。駅前からアウトレットまでの直行バス(約2分)がある。
毎日11:00〜19:00
http://www.foxtown.ch

モンタニョーラ Montagnola
「車輪の下」などの名作で日本でもおなじみのノーベル文学賞作家ヘルマン・ヘッセHermann Hesseが晩年の約40年を暮らしていた地。夏期にはヘルマンヘッセゆかりの地を散策する旅行者も少なくない。
もともとはドイツ人だが、バーゼルやベルンに暮らし、1919年からこの地に住んでいた。
1931年から彼が暮らした最初の家「カーザ・カムッツイCasa Camuzzi」の一部でもある塔(トーレカムッツイTorre Camuzzi)がヘルマン・ヘッセ記念館となっている。
彼の作品や写真、タイプライターなどの愛用品、この地にきて描き始めた水彩画などが展示されている。
街の中の木立の中にある小さなレストラン、グロツトGrottoはヘッセが散歩しながらよく立ち寄った店がある。
ジュンティリーノGentilinoにある聖アポンデイオ教会にはヘルマンヘッセの墓碑がある。
ヘルマン・ヘッセ記念館Museo Hermann Hesse
火曜〜日曜(11月〜2月は週末のみ)
info@hesse-montagnola.cb
http://www.hessemontagnola.ch

(参考資料:スイス政府観光局など)