リューネブルグ

概要
(ニーダーザクセン州)
人口:約:約70000人
-ハンブルグとハノーバーの中間に位置する。
-約1千年の間、塩の生産により富と繁栄を手にしてきた町
-その姿は今もかわらずに残り、塩商人の館や博物館 Deutsches Salzmuseum 、商人の財力の証ともいうべき豪華な市庁舎 Rathaus などが観光資源となっている。
-岩塩の鉱脈の上に築かれた町で岩塩坑から掘り出されるにつれて、土地は地盤沈下を起こし、傾いてしまっている建物がある。
-旧市街の広さは直径約600m程度なので、徒歩で十分見て歩ける。
-13世紀当時のままの造りをそっくり残す市庁舎、教会など一軒ずつ建物を観察するのもいいが、街自体が「建設の博物館」と異名をとるだけに、その街並みを見るのも楽しい。特にアム・サンデ広場に面した家並みは、時代によって造りが異なり、時の流れを見ることができる。
-エリカ街道のハイライトもいえる、リューネブルガーハイデLuneburger Heideの散策はここが出発点となる。
-エリカの咲き乱れるハイデを訪れるにはバスと馬車を利用したツアーが便利。申し込みはリューネブルクの市庁舎にある観光案内所でできる。


アクセス
鉄道
ハンブルグ・アルトナ駅Hamburg Altonaからハノーバー方面行き急行ICで約45分、中央駅Hamburg Hbf.からは約35分。ほぼ1時間間隔。
ハノーバーからは約1時間。


見どころ
旧港地区 Wasservienel:
以前は波止場から塩の運搬で賑わっていた地区。
イルメナウ川Ilmenauにかかる橋から、川下に向かって、左岸の外廊のある古い家々、右側では古いクレーンAher Kranの眺望がすばらしい。

聖ヨハニス教会 St.Johanniskirche
現在の教会は14世紀のもの。108mある尖塔は頂点で2.2m傾いている。
内部は広大で、5つの身廊のほか2列の脇聖堂があり、完全な正方形になっている。
数回にわたって修繕されたオルガンは、ドイツで最も古い16世紀のもののひとつである。

市庁舎 Rathaus:
13世紀から18世紀にいたるさまざまな時代の要素からなる。
市庁舎の建物正面は1720年に増築されたバロック様式のもので、紋章と3列の像で飾られている。
最上列の像は、左から右に、力、貿易、平和、正義、中庸を表している。
41個のマイセンMeissenの陶器のベルがついた尖塔は、1956年に市の創立1000年を記念して建造されたもの。
入ってすぐの広間の右側にある大会議室Grosse Ratsstubeはルネサンス時代の傑作である。
内部見学ツアーは毎日11:00、12:30、15:00、アム・オクセンマルクトAm Ochsenmarktに面したゴシック様式の正面入口から出発する。

ドイツ塩博物館 Deutsches Salzmuseum:
地下の塩貯蔵室に降りると、製塩室があり、ドイツ語がわかるのなら、リューネブルク産塩が、ハンザ都市の中でいかに重要な役割を果たしたかを学ぶことができる。
-ハインリヒ・ハイネ生家
詩人ハイネはリューネブルクを嫌っていて、ここで「ローレライLoreley」を書いた。

周辺の見どころ
ラウエンプルク・アン・デア・エルベ Lauenburg an der Elbe:
リューネブルグの北25km。
塩の道がエルベ川を渡る地点に位置している静かな町。
樹木に覆われた急な斜面の下に、古い船乗りの家が身を寄せ合っている。
頂上に丸い時計塔が立っている。
公爵の旧城の唯一の名残である。
城山Schlossbergの頂きから、エルベ川を広く見渡すことができる。