バンベルク

概要
(バイエルン州)
人口:約70000人
-ニュルンベルグの北約60kmにあり、ドイツでも有数の美しい町として知られる。
-街全体が、ユネスコ世界文化遺産に指定されている。
-第二次世界大戦の戦災を免れ、1千年も前から続く街並みがそっくりそのままの姿で残されている。
-町の中を2つの水路が通っている。
一つは旧市街地の中心を流れるレーグニッツ川Regnitz。
もう一つは中央駅と旧市街地を挟むような位置にある大きなマイン・ドナウ運河Main-Donau Kanal.
-街そのものが美術館と称されるほど、情緒豊かな芸術あふれる街だ。
立ち並ぶ古い家々、大聖堂、宮殿、教会などには、バロック、ゴシック、ロマネスク、ルネサンスとさまざまな時代の建築様式を見ることができる。
-またバンベルクは国内でも有数のビール生産地。30種もの地ビールがある。
おすすめは独特の香りを持つ「薫製ビール」。ちょっとくせのあるビールだが、この街でしか飲めない貴重なビールだ。


アクセス
鉄道
ミュンヘンから直行する場合には、ニュルンベルグ経由のベルリン方面行きの特急ICEを利用する。
所要時間は2時間40分だが、バンベルグに停車する便はほぼ2時間間隔となる。
ニュルンベルグまではほぼ1時間間隔であるので、普通列車にに乗り換えると便利だ。
ニュルンベルグ中央駅Nurnberg Hbf.から特急ICEが40分で行くが、普通や快速でも45分で行く。どちらも1時間間隔。
フランクフルト空港駅Frankhurt Flughafenからは、ヴュルツブルグWurzburgまで直行便が中央駅Frankhurt Hbf.経由で1時間30分。1時間間隔。
ヴュルツブルグWurzburgからはローカルになり、1時間15分でほぼ1時間間隔。
日本から直行する場合には、空港駅から直接鉄道を利用できるフランクフルトの方が便利だ。

見どころ
旧市庁舎 Alte Rathaus:
旧市街の建物は、レーグニッツ川沿いに点在しているが、中でもこの旧市庁舎はその中心的存在である。
2つの橋をまたぐように川の上に立っている風変わりな建物。
川の中洲に孤立した感じである。左手が本来の市庁舎。だまし絵が描かれたファサード、ロココ様式の巨大な扉、それに橋桁の水切りの上には、木骨組の張出しがある。
ウンテレ橋Untere Bruckeは中洲の川下側突端に架けられた橋で、ここに立つとレクニッツ川岸に建ち並ぶ古い漁師の家々が眺められる。

大聖堂 Dom:
過渡期ゴシック様式の聖堂で、特徴は2つの後陣にある。
2つの内陣を挟んで、4本の塔が目印となる大聖堂は、1012年に建築。
しかし、その後火災にみまわれ1237年に再建された。
そのため、ロマネスク、ゴシックの2つの様式が混在した建物となっている。
ドイツ・ゴシック彫刻の数々の傑作を所蔵している。
-中世美術の最高傑作「バンベルクの騎士」
-「聖母のエリザベート訪問」の群像彫刻。
-聖王ハインリヒニ世と聖クニクンデ皇后の墓Grabmal Heinrich U。
-キリスト生誕のレターブル
-司教の墓の彫像。
-教会を表す彫像。
--ダヤ教徒像。

新宮殿 Neue Residenz:
バンベルク司教の宮殿として、1703年に完成。
バンベルク最大の宮殿で、4棟からなっている。
1815年のある朝、この宮殿の窓下でナポレオン直属の将軍ベルティエ元帥の死体が発見された。
ナポレオンがエルバ島から帰還レた後、元帥はバイエルンに隠遁していたのだが、事故か、他殺か、自殺か、今もって謎である。
宮殿内中庭にはばら園がある。

旧宮殿 Alte Hofhaltung:
新宮殿ができる前の旧司教および皇帝の宮殿。
彫刻を施したファサードの切妻、張出窓、角の塔、ポルタイユのいずれもルネサンス時代に造られた。
中庭が非常に美しく、それをゴシック様式の急傾斜の屋根を持つ木組の建物が囲んでいる。

周辺の見どころ
ボマースフェルテン城 Schloss Pommersfelden
(ヴァイセンシュタイン城Schloss Weissenstein):
南へ21km.
1711〜1718年に造営されたバロック様式の城館として代表的なものの一つに数えられる。
-フォルヒハイムForchheim:
南へ25km。
聖マルティン教区教会St.ManlnS−Pfarrkircheが木組のどっしりした建造物の中央に建っている。
堂内には、もとレタープルの絵だった8点の絵画(15世紀)がある。

エープラツハ Ebrach:
西へ35km。
1127年に建設が始まった13世紀末に竣工した旧修道院Ehemaliges Klosterだが、現在は一部監獄。