デュッセルドルフ

概要
ノルトライン=ヴエストファーレン州州都
人口約57万人
ライン川の右岸、デュッセル川が合流するところに位置する
-ドイツ最大の工業地帯ルール地方の中心地で、「ルール工業地帯の事務机」の異名を持つ都市。ドイツ第2の金融・株式取引の中心地
鉄鋼産業など重工業が国の基幹産業だった時代には多くの企業が、この町に本拠を置いていた。
-日本の多くの企業がヨーロッパの支店や事務所を構えていた。日本総領事館や日本人学校もある。
かつては銀行・商社などはこぞって事務所を持っていたが、バブル以降は海外事務所の縮小に伴い、ここでも駐在員やその家族は激減している、
-また、別名“小パリ”とも呼ばれていることからもわかるように、洗練されたファッションの街としての一面もみせる。
-17世紀に、ヨハン・ヴイルヘルムJohann Wilhelm選帝侯(在位169ロー1716)がこの街を治めていた時代に、彼はバロック芸術に理解があり、宮廷にすぐれた音楽家、画家、建築家たちが集い、デュッセルドルフを一躍芸術の都にしていった。
18世紀には選帝候カール・テオドールが、デュッセルドルフ芸術大学Dusseldorf Kunstakademie(美術大学)を創立、多くの著名な画家を輩出してきた。
今はメディアの発信地として最先端のメディアセンターとなっている。
-ケーニヒスアレー Konigsallee は、高級ブティックや宝石店、ギャラリーが建ちならぶ約800mほどの美しい並木道。
地元っ子の間では「ケー」の愛称で親しまれ、ファッショナブルな人々が行き交う。
夏になると、カフェテリアが店先にテーブルを出し、ショッピングの合間にお茶を楽しめる。
-この町は音楽の都としての名声も高い。
ローベルト・シューマンRobert Schumann(1810〜1856)は、1850年、市立音楽団長に任命され、4年間暮らしていた。1853年まで勤めたこの職を、彼は精神異常のた
め放棄せざるを得なくなる。1854年、彼はライン川に投身自殺未遂している。
シューマンの友人フエーリクス・メンデルスソーンFellX Mendelssohn−Bartholdy(18D9−1847)も、この市で開催されたライン音楽祭で指揮したことがある。
-また、ケルン、マインツとともに3大カーニバルのひとつに数えられているのがデュッセルドルフのカーニバル。
期間中のハイライトは、女性に歯向かうことは禁止の「女共のカーニバル」、ファミリー向けの微笑ましい「カーニバルの日曜日」、そしてきれいに装飾された山車が街をパレードするメインイベント「バラの月曜日」の3日間だ。
-近郊には、ベンラート城 Schlos Benrath の他に、ネアンデルタール人が発見されたことで知られる森、ネアンデルタール Neanderthal がある。本物の骨はボンの博物館に移されたが、ここには人類史博物館と野生動物園がある。

アクセス
空路

フランクフルト、ミュンヘンに次ぐドイツの主要路線で、運行数も多い。
ドイツ国内線、欧州線、のほかに北米大陸との便も就航している。
日本からの直行便はない、
日本から直接乗り継ぐ場合には、デュッセルドルフ便の接続のいい都市の乗継がおすすめだ。
距離的に近いのは、フランクフルトだが、日本からの便によっては、乗継接続時間がある。
フランクフルトの空港駅から特急ICE(1時間間隔)も便利だ。
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空港
デュッセルドルフ国際空港(Flughafen Dusseldorf International(コード:DUS)
扇の要の形にターミナルから3方向にウイングが伸びていtる。
http://www.duesseldorf-international.de/
旧市街の北8kmに位置する。
空港内の端に空港駅があり、ターミナルとは懸垂型モノレールでシャトルしている。
空港駅と中央駅Hauptbahnhofとは、近郊列車Sバーン(S−Bahn)#1,#7が数分間隔で運行されている。
空港駅はドイツ鉄道DBの幹線ルートで、特急ICE,ICが停車する。

鉄道
デュッセルドルフは、ライン地方とルール地帯に位置する近郊都市を結ぶ中間点であるため、近郊列車Sバーン(S−Bahn)が四方に運行されている。
ケルンKolnやアーへンAachenへ向かう列車も頻繁に運行されている。
フランクフルト中央駅からフランクフルト空港駅経由で直通の特急ICEが30分間隔の運行されている。
途中ケルンKolnだけの停車と、少し停車駅が多い便が交互にある。
フランクフルト中央駅からは最速1時間35分、空港駅からは1時間20分。
ベルリン(4時間)ミュンへンMunchen(5時間)などからも特急ICEが大都市間をほぼ1時間間隔で運行されている。


交通機関
市内には地下鉄 Uバーン、トラム、バスが運行されている。
料金は、ほかの都市同様、ゾーンごとに分かれている。
バスの運転手、または停留所の券売機で購入し、乗車の際に車内のスタンプ押印機でパンチを入れる。1日券もある。


市街地
-デュッセルドルフ中央駅Hauptbahnhofは、街の中心の南東側の端にある。
ここからビスマルク通りBismarckstrasseとブルーメン通りBlumenstrasseを徒歩で約20分進むと、ケーニヒ並木通りKonigsalleeに突き当たり、その先が旧市街である。
中央駅から地下鉄U-Bahnを利用して、インリヒ・ハイネ並木通りHeindch−Heine−Allee
で下車すると中心街にでる。
-旧市街アルシュタット Alstadt は、ライン川Rheinに沿って入り組んだ、車の入らない狭い路地が広がり、パブやレストラン、骨董品店などがぎっしり。また、詩人ハイネの生家 Heinrich Heine Haus がある。
旧市街の北側には16世紀建築の市庁舎 Rathaus があり、広場にそびえる白い城塔は船の博物館。その傍で側転している少年の噴水は、ラートシュレーガーを表したもの。
南側には、18世紀の選帝侯ヤン・ヴェレム騎馬像 Jan-Wellem-Standbild が立つ。
その像の前から続く“ヨーロッパで一番長いカウンター”といわれるパブが密集したボルカー通り Bolkerstr. には、地ビールや貝料理が楽しめるパブやレストランが数多く建ち並んでいる。

見どころ
ホーフガルテンHofgarten(王宮庭園):
緑豊かなこの庭園には、メルヒェン噴水、イレーネ・ヨング噴水などの楽しい噴水がところどころに見られる。
ケーニヒスアレーの北端から、北西はライン河畔の博物館が連なる地区まで、さらに東はイエーガーホープ(狩人の宮殿)まで広がっている。

イェーガーホープ城Schloss Jagerhof(ゲーテ博物館Goethe-Museum
18世紀にフランスの建築家ニコラ・ド・ビガージュの協力のもとに建てられた、かつての選帝侯の猟場監督の屋敷。
現在はゲーテ博物館となっており、ゲーテの自筆原稿、素描や銅版画、彼の作品の初版本、当時の資料などが数多く展示されている。
庭園内の北西部にあるナポレオンの丘Napoleonsbergには、ハイネ記念碑Heine-Denkmalやロベルト・シューマンをはじめ、ドイツが生んだ巨匠の像が立っており、マイヨールMaillo作の小さなブロンズ彫刻「ハーモニーHarmonie」がその中心を飾っている。

ハインリヒ・ハイネ・インスティテュートHeinrich Heine lnstitut
デュッセルドルフ市民だったハイネの手紙や肖像画、初版作品の手書き原稿が展示されている。

ハイネの生家跡Geburtshaus Heinrich Heine
フランスびいきの抒情詩人、風刺作家として知られるハイネは、1797年12月に旧市街のポルカ一通り53番地でユダヤ系商人の両親のもとに生まれた。
第2次世界大戦で当時の建物は崩壊し、現在はシュナーベレヴオプスキーSchnabelewopskiという文学好きが集うパブになっている。
Bolkerstrasse53

アンドレアス教会Andreaskirche
ヨハン・ヴイルヘルムJohann Wilhelm選帝侯が墓がある。
白と金のスタッコ細工のタイルが敷き詰められ、22体のキリスト教伝道師や、聖書の登場人物を原寸大に象った像が立ち並ぶ。
毎日正午に行われる礼拝とオルガンのコンサートが人気だ。

ナチス犠牲者追悼記念館Mahn-und Gedenkstatte fur Opter des Nationalsozialismus:
ナチスによる迫害を受けた民衆の抵抗に関わる資料が展示されている。

聖ランベルトウス教会St.Lambertus Kirche:
美しい曲線の塔が目印。
14世紀の建造で、ゴシック様式の礼拝堂、ルネサンス様式の大理石の墓石、バロック様式の祭壇などさまざまな時代を伝える。

城門の塔Schlossturm:
ブルク広場Burgplatzにあるかつての選帝候の宮殿。
現在は船の博物館Schifffahrt Museumで、ライン川を往来した2000年間の船舶の歴史が音声や映像で紹介されている。

ライン塔Rheinturm
ブルグ広場から延びるライン河畔の遊歩道RheinuferomenadeからラインパークRheinparkの先に位置する。
地上234mの塔には、地上180mに展望台とレストランがある

メーディエンハーフェンMedienhafen
かつてのライン川の船着場にメディアの発信地として最先端の技術を駆使して建設されたメディアセンター。
斬新なデザインの建築に世界でも注目されている。

ムゼウム・クンスト・パラストMuseum Kunst Palast
中世から現在に至るまでのヨーロッパ美術の足跡が展示されている。

市立博物館 Kunstmuseum:
17世紀のオランダ、デュッセルドルフ派のロマン主義、ドイツ印象派、表現主義の作品を展示。

ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館 Kunstsammlung Nordrhein-Westfalen:
デンマークの建築家ディッシンクとヴァイトリングの設計によるこのモダンな建物。
ピカソ、ブラック、レジェ、シャガール、エルンスト、ボイスの作品など20世紀の絵画を収めている。
Kunstammlung am Grabbeplatz

へティエンス博物館/ドイツ陶磁器博物館 Hetjens-Museum Deutsces Keramik-Museum:
ネッセルローデ宮殿Palais Nesselrodeにある陶磁器博物館
世界各地から1万20OO点の陶磁器が集められている。

映画博物館Film Museum:
へティエンス博物館と併設してネッセルローデ宮殿Palais Nesselrodeにある
ドイツにおける映画産業の発祥地として、その発展の記録が紹介されている。

州立民俗経済博物館 Landesmuseum Volk und Wirtschatt:
ドイツ連邦共和国およびノルトライン=ヴェストファーレン州の経済と社会を、図表やグラフ、写真、地図、立体模型などを用いて分かりやすく説明。

レーベッケ博物館と水族館 Lobbecke-Museum und Aquazoo:
北公園Nordpark内にある。
1987年開館。レーベッケ博物館の博物コレクション(昆虫、軟体動物、爬虫類)と水族館とを、一つ屋根の下におさめる。69の水槽と62の区域には、サメやアザラシも交えあらゆる種類の水生動物がいる。

周辺の見どころ
ベンラート城 Schlos Benrath
デュッセルドルフの南東10km。
プファルツ選帝候カール・テオドールの離宮として建てられた。
フランスの建築家ニコラス・ドゥ・ビガージュの設計となる後期バロック様式の建物とライン河畔に続く広大な庭園がある。
母屋を挟んで、二つの廷臣の翼と二つの城門建物がある。
大庭園で森林浴も楽しめる。
この庭園を抜けるとライン河畔に出る。
ヨーロッパ庭園美術館Museum fur Europaische Gartenkunstと自然史博物館Naturkundemuseumがある。

ネアンダータール Neandertal:
デュッセルドルフの東14km。
デュツセル川の峡谷を上ってゆくと、ネアンダータール(ネアンダー谷)に出る。
この地の洞窟で、1856年にかの有名な6万年前の「ネアンデルタール(ネアンダータール)人Neandenaler」の骨が発見された。
現在は周辺には何もないが、3km先の三角形の岩に、発見の場所を示す告知板がある。
近くのネアンダータール博物館 Neandertal-Museumは原始時代の人間の生活と文化を伝える博物館。ネアンデルタール人の鋳造像がある。頭蓋骨のオリジナルは、ボンのライン州立博物館が所蔵している。

ノイス Neuss:
デュッセルドルフの南西10km。
13世紀建造のクヴイリーヌス教会Quirinuskircheは、ライン地方最後のロマネスク大建築の一つ。8角形の中央尖塔は、菱形屋根の四つの方形塔に囲まれている。

ヴッパータール Wuppertal
デュッセルドルフからSバーンで約30分。
繊維業で発展した街を統合してできた。
この街には世界最初のゴンドラ(懸垂)式モノレールがあり、現在も市民の足として使われている。