マールブルグ

概要
ヘッセン州
人口約8万人
-フランクフルトFrankfurt am/Mainから北へ約90kmに位置する大学の町。
-かつて、キリスト教世界で最大の巡礼地のひとつであった。
宗教改革以後は、この大学はヨーロッパで最初のプロテスタントの大学となった。
短い間だがグリム兄弟もここに学んだ。
-ハンガリー王の娘エリーザベト王女Heilige Elisabethが、チューリンゲン方伯ルートヴィヒの許婚で、4歳のとき、チューリンゲンの宮廷が置かれていたここマールブルグのヴアルトブルク城Wartburgに連れて来られた。
不幸な人々への彼女の優しさは、非常に早くから人々の注目するところとなる。
1227年、方伯ルートヴィヒはペストにかかって世を去る。俗世から身を引く決心をしたエリーザベトは、マールブルク城の足もと、不治の患者たちを収容する施療院に隣り合った住居に入り、その世話を引き受ける。彼女はそこで力尽きて24歳でこの世を去る。
1235年には早くもエリーザベトは列聖される。翌年彼女の遺骸は掘り出され、ドイツ騎士団はその遺骨を改めて迎えるため、壮麗な聖エリーザベト教会が建設された。
現在、町には、その守護聖女に捧げられたドイツ最古の純粋なゴシック様式の教会が残っている。
-1527年、聖女の子孫方伯フィリップ寛容公Philipp der Grossmutigeがプロテスタントに改宗すると、聖遺物崇拝に決定的打撃を与えようとフィリップ寛容公は、崇拝の対象となっていた聖遺骨箱をこじあけ、みずから先祖の遺骨をつかみ出し、隣接する墓地に埋めさせた。
現在はエリザベート教会に安置されている。
聖女エリーザベトの遺骨にひかれて多くの人々の集まるところとなっている。

アクセス
鉄道
フランクフルト中央駅Frankfurt a/M Hbf.からカッセル方面行き普通列車REで約1時間。1ほぼ1時間間隔。ハンブルグ行き特急ICも運行されているが所要時間はほぼ同じ。

市街地
街の中心の旧市街地の東寄りにラーン川が流れている。
川の東側に中央駅Hauptbahnhofがある。
中央駅から伸びる駅前通りBahnhofstrasseが旧市街の中心となっている
エリザベート教会に通じている。
大学のキャンパスは町中に広がっているが、古い大学の建物は旧市街の中心にある。

見どころ
聖エリーザベト教会 Elisabethkirche:
1235年から1283年にかけて建てられたドイツで最初のゴシック様式教会。
さらに30年が過ぎて完成した2本の尖塔がある。
高さの等しい3つの身廊を持つホール式教会堂。
聖女エリーザベトの霊廟には多くの人々が訪れる。石棺には聖女の埋葬を描いた14世紀の浅浮彫。
聖遺骨箱Elisabethschreinは旧聖具室に展示されている。

マルクト広場 Malktplatz:
広場に面して市庁舎が建つ。
広場の高い部分オーバーマルクトObermarktに木骨組の古い家並が残っている。

市役所 Rathaus:
1524年のコシック建築。
塔の入口の上に、ユッペJuppe作の美しい彫刻。ヘッセン=テユーリングン家の紋章を手に持つエリーザベトを描いたもの。
人形仕掛けの時計は、毎時、鶏の声を聞かせる。

聖母マリエン教会Marienkirche
13世紀末の赤レンガ造りの建物で、旧納骨堂Karnerのテラスからは旧市街の家々の屋根と谷の眺望が開けている。
教会の塔の角度がわずかにずれている。

クーゲル教会Kugelkirche
15世紀末、ゴシック後期の精巧な建物。

カルプ塔Kalbstor

マールブルグ城 Schloss Marburg:
13世紀から17世紀までの間、聖エリーザベトの子孫であるヘッセン方伯の居城であった。
城のテラスからは、ラーン川Lahnの谷がー直線に見え、タウヌスの山々まで一望できる。
城内には文化史博物館 Museum fur Kulturgeschichteがあり、聖エリーザベト教会に由来する貴重な芸術品のコレクションなどがある。

大学造形美術舘 Marburger Universitatsmuseum fur Bildende Kunst:
ラーン川の東岸にあり、16世紀から20世紀にいたるドイツの絵画と彫刻を展示している。