ミュンスター

概要
(ノルトライン・ヴエストファーレン州)
人口:約30万人
-ドルトムントDortmundから北へ約60km、デュッセルドルフDusseldorfからは北約120kmになる古都。
-ミュンスター大学をはじめ、多くの単科大学が集まる大学都市で、ドイツ国内と世界各国から約5万人の学生が在籍し、、街は昼も夜も活気がある。
-30年戦争を終結に導き、当時のヨーロッパ世界の勢力図を一変させたウェストファリア条約が結ばれた地として知られている歴史的な街。
-戦争終結を記念し建てられた市庁舎 Rathaus は、後期ルネッサンス様式だ。
-ボルゲン通り Borgenstr. には、北ルネッサンス様式らしい優美なデザインの建築物が並び、この街が裕福だった中世の頃の雰囲気をしのばせる。
-第2次世界大戦で破壊された市街地は復興し、旧市街は中世の趣を取り戻し、現代的ショッピングモールや美術館なども、整備され、町は美しさを保っている。
-町は現在「新ハンザ同盟(ハンザ・ターク・ノイ・ツァイト)」のメンバーとなっている。
「世界でもっとも活気ある町(人口25万以上70万人以下が条件)」にも、2004年に選ばれたことがある。
-ピカソのグラフィック・ワークだけを集めた世界でただひとつの美術館がある。
-市内をはじめ、この辺一帯は平野部で、自転車が市民の足となっている。
中心部は自動車の進入ができないが、いたるところに自転車専用道路と駐輪場が整備されている。
町には多くのレンタサイクルの店があり、郊外のサイクリングを楽しむこともできる。
-ミュンスター周辺半径70kmは美しい豊かな緑がひろがる平野部。s子には濠に囲まれた典型的なヨーロッパの水城(みずじろ)が点在している。
その城と庭園を巡るのがヨーロッパの旅行者に人気となっている。

アクセス
空路:
ヨーロッパ内の格安航空会社を中心にいくつかの都市と結んでいる。
欧州内を旅行する学生に人気がある。

空港:
ミュンスター・オスナブリュック空港 Munster-Osnabruck International Airport(コード:FMO)
ミュンスターからは約25km、オスナブリュックからは約35kmの地点にある。
市内へは毎日30分ごとにバスが運行されている。40分
http://www.fmo.de

鉄道
ケルンKolnからデュッセルドルフDusseldorf経由の特急ICがほぼ1時間間隔で運行されている。
ケルンから1時間45分、デュッセルドルフから1時間25分。

見どころ
市庁舎Rathaus:
14世紀末の切妻造りの正面は非常に美しく、ゴシック様式の世俗建築の傑作である。
精巧な装飾格子と小尖塔に飾られている。
1648年に、30年戦争を終わりに導いた最初のステップである、ウェストファリア条約が結ばれたところ。
-平和の間 Friedenssaal:
平和条約にカトリック教国の代表がサインをしたところ。
さほど広くない広間だが、正面の祭壇にはキリストの像が飾られ、広間の3面には代表の椅子がならび、壁にはゴシック、ルネサンス両様式のみごとな彫刻をほどこしたパネルが金色の光沢を帯びている。
第二次世界大戦で町はほとんど破壊され市庁舎も壊れたが、パネルはすべて取りはずされていて、郊外の館に保管されていた。
広間の奥に、象徴的な、あるいはグロテスクな小景が描かれており、古文書の保存棚を隠している。

大聖堂 Dom
2本の塔、Uつの内陣、2つの十字交差廊をもち、幅が110mもある大きな建物。
13世紀の過渡期ウエストファーレン様式に属している。
後陣の回廊の右側にある1542年に作られた天文時計は、時刻、太陽の位置、
惑星の動き、カレンダーも示す。
正午にカリヨンが鳴りはじめる(日曜は12:30)

宝物館 Domkammer:
大聖堂に隣接している。
11世紀に作られた黄金の聖パウロの頭部の聖骨箱と14人の預言者の胸像をかたどった聖遺物箱が見どころ。

水上教会Uberwassserkirche:
聖母教会Liebfrauenkircheとも呼ばれる.
大聖堂の近く、アー川辺に建っている。
ステンドグラスが美しいゴシック様式の教会

ミュンスター城館 Rosidenzschloss:
かつて選帝侯の居城であったこのバロックの館は、現在は大学の校舎になっている。
3つの翼棟をもつ正面は優雅である。
赤煉瓦に砂岩の化粧張りが施され、単調さを破っている。後には庭Schlossganenがあり、植物園の近くでは池に取り巻かれている。
城館の南側では緑の空間の先に城壁の散歩道Waltpromenadeがあり、アー湖Aaseeを見渡すことができる。

ヴェストファーレン州美術館 WestfaIisches Landesmuseum fur Kunst und Kulturgeschichte:
ヴェストファーレンWestphalian出身の画家の作品のコレクション。

パブロ・ピカソ・リトグラフ美術館Graphikmuseum Pablo Picasso:

聖ランベルト教会 Lambertikirche:
ゴシック様式のホール式教会で、身廊は網状ボールト、側廊は星形ボールトになっている。
19世紀以来塔の上には優雅な透き目のある尖塔Splke(99m)が付け加えられている。
塔屋には鉄製の檻が三つ吊り下げられている。
1536年、プロテスタントの過激派、再洗礼派により、一時町が支配され司教が追放されることがあった。
この宗派は、成人だけのための洗礼、一夫多妻、貨幣の廃止などを説くセクトであった。
このことにローマ教皇は激怒、司教は軍をひきいて町を包囲攻撃。首謀者3人は処刑された、その遺骸は鉄の檻にいれられて、ラムベルティ教会の塔からつるされた。
この檻はいまでも教会の塔に見ることができる。
-聖ルートガー教会 Ludgerikilche:
明るいゴシック様式の内陣には、イエスの生涯を描いたステンドグラスが据えつけられている。

エルフドロステンホーフ Erbdrostenhof:
1757年に建てられた繊細な造りお貴族の邸宅。

クレメンス教会Clemenskirche:
トルコ石と人工大理石の支柱がフレスコ画の施されたドーム型天井を支える1753年の教会.

ウェストファーレン自然科学博物館Westfalisches Museum fur Naturkunde
Sentruper Strasse 285

風車野外博物館Muhlenhof Freilichtmuseum:


ミュンスター地方の水城群Munsterlander Wasserburgen
ミュンスターを中心として半径40-70kmの平野部をミュンスターラントと呼んでいる。
南はライン河の支流リッペ川、北はエムスラント、東はトイトブルクの森、西はオランダの国境あたりになる地域で起伏のない平地が広がるこの田園地帯に、壕をめぐらす古城が無数に点在する。
ミュンスターの観光協会は157の水城が選定されている。
ガイドブックなどでは、そのなかから68ほどの城を選んで解説している。
水城は自転車で見て回るのが一番良いとされる。
水城の起源は12世紀ころで、財産と領地を守ろうとする貴族間の絶え間のない抗争から、の防衛のために壕をめぐらす城が作られていった。
16世紀に入ると、鉄砲の発明によって壕による防御は役に立たなくなり、次第により複雑堅固な設備に移り変わっていった。
壕に囲まれて2つの島の上に防備の固い城塞を築き、2島間を橋でつなぐという形を取ることが多くなった。手前の城Vorburgには食糧庫や城の別館が、うしろの本城Hauptburgには居住用建物が配置されていた。
1600年代は争いもなくなり、特に30年戦争以後は、これらの城は美しい庭園に囲まれた宮殿や城館が主流となっていった。
(主の水城)
ノルトキルヒェン城 Schloss Nord kirchen:
ミュンスターから南30km。
ミュンスターランドの水城の中で最も立派なものとされる水の宮殿。
「ヴェストファーレンのヴェルサイユ」とも呼ばれる。
公園に囲まれた雄大な赤れんが造りの古城.
現在、宮殿内にはノルトライン=ヴェストファーレン州の財務行政大学が置かれている。
周囲に鉄道駅はない。車か自転車マップを参考にしていく。
リューディングハウゼンが北西8kmにある。              

フィツシェリンク城 Burg Vischering :
ミュンスターの南30km、リューディングハウゼンLudinghausenに位置する。
ヴュストファーレン最古の城.(1271年)城壁と掘り割りに囲われ、全体は中心となる城のとで構成されており、間には楕が架けられている。
城の防壁と壕に囲まれた2つの島に本丸と外側の城からなる昔のままの姿が残されている。
城内にはミュンスター地方博物館Munsterlandmuseumがあり、いろいろな時代の古い家具や美しい彫刻を施した長持ちや戸棚などを収めている。
(アクセス)
ミュンスターの中央バスターミナルからリューディングハウゼンまで、バス#S90番,#S92を利用。

フォルンホルツ城館 Burg Vornholz:
ミュンスターの東36km.オステンフエルデ Ostenfelldeに位置する。
母屋(1666年)の両側に2つの翼棟があり、ミュンスター地方の2つの島に造られた「水城Wasserburgの典型的な例となっている。

ラースフ=ルト Rhaesfeld:
棟瓦造りの絵のような別館(17世紀)の後ろに、本城(1643〜1658)の二つの翼と礼拝堂のみが残っている。
上に行くほど細くなる塔の円蓋の高さは、塔本体の高さとほぼ同じである。

レムペック Lembeck:
宮殿の中軸を、いろいろな建物の門やバロック様式の玄関を抜けて水の宮殿へと通じる並木道が、実に印象的。
本来は中世の要塞(14世紀)であったが、17世紀末に二つの島に分かれた宮殿に改造された。
建物の角は、一つを除いてバロック様式の円蓋や明かり取り塔のある重々しい塔を頂いている。
内部のいくつかの部屋を見学できるが、なかでも大広間Grosser Saalの板張りと漆喰細工が見もの。

ヒュルスホフ城 Burg Hulshoff:
ミュンスターから西10km、ハフィックスペックHavixbeckに位置する。
ハウス・ヒュルスホフHaus Hulshoffは、食糧庫と正方形の角櫓のあるフォーアブルク(手前の城)と、領主の館のあるハウプトプルク(本城、1545年)からなっている。
切り石を使った煉瓦建築で、屋根から浮き出た切妻と小さな明かり取り塔がある。新ゴシック様式の礼拝堂が、1870年に増築された。
ドイツを代表する女流詩人アンネツテ・フォン・ドロステ・ヒュルスホフAnnettevon Droste Hulshoffが、1797年にこの城で生まれている。この偉大な女流人の生涯と作品を回想する小さな博物舘がある。~
ミュンスターから、バス#563番,#564番を利用。

ゲーメン Gemen:
城は15世紀と17世紀に改築されているが、昔のままの城閣配置で、巨大な本体と塔が防備を施した小島の上にそびえ立つ。
もともとの天守閣に、バロックの円蓋が被せられている。
城は現在、青少年センターとして利用されている。

アンホルト Anholt:
大きな英国式庭園に囲まれ、正方形の中庭の回りに秩序よく建てられた水の城(12−17世紀。
17世紀以降オランダ・バロック様式に改築)。
18世紀のオランタ式幾何学庭園がある。
宮殿内装ではオークの大きな階段が特に目を引く。
その他、先祖の肖像画が並ぶ廊下がある騎士の間、フランドル地方のタピスリーで飾られた祝宴の間、日本や中国の陶磁器コレクション、オランダの巨匠たちの作品が展示されている。