シャトーヌフ・アン・オーソワ Chateauneuf en Auxois

ブルゴーニュ地方コート・ドール県
人口:約88人

概要

セーヌ川とローヌ川という二つの大きな河川を結ぶブルゴーニュ運河を見守るこの地方の軍事要塞のひとつであり、また交易の中心都市でもあった。
「フランスの最も美しい村」に認定されている村である。

地域一帯を支配していたジャン・ド・ショードネ候(Jean de Chaudenay) が、12世紀終わりに次男に領地を分け与えるためこの地に城が建設された。ショードネ村の丘の上に佇む古い城に対して、「新しい城」を意味する「ノーヴァム・カストラム(Novum Castrum)」とラテン語で呼ばれていたことが現在の村名の由来となっている。
フランス語ではChateauneufとなるので村の名もシャトーヌフとなった。

フランスにはシャトーヌフという地名がたくさんあるから、単にシャトーヌフと言えばロワール地方の都市を指し、シャトーヌフ・デュ・パプという南仏のローヌ地方のシャトーヌフはワインの産地として有名なので、ブルゴーニュのシャトーヌフはオーソワ川のシャトーヌフということでシャトーヌフ・アン・オーソワと呼ぶ。

村には繁栄を極めた時代の名残である城が残っている。もともとは要塞として使われた建物で、15世紀のブルゴーニュの軍事建築に特徴的な様式をしている。
この村には、石造りの要塞だけでなく、豊かな植物があり、住民の誇りとなっている。
中世末期からルネサンスにかけて建てられた、細く入り組んだ路地に沿って豊かなブルジョワ商人によって建てられた歴史ある邸宅と付属した小塔や彫刻などの装飾は往時の繁栄を忍ばせる。茶褐色の屋根を被った統一感のある街並みが残る。
小さな塔や格子状のムリオン窓を備えているのが特徴的である。
15世紀末にはブルゴーニュ公国の所有となり、フランス革命時には民衆に占領され 村の名前も一時モンフランという名に変わったことがある。
16世紀終わりに建てられた館の中には、ルネサンス様式の彫刻が施された優美な外観をもつものもある。

シャトーヌフ城 Chateau de Chateauneuf

13世紀から15世紀にかけて、シャトーヌフの城は段階的に要塞化され,今日目にする姿へと至る。
城の全長は縦75m・横35mにも及び、多辺形の城壁の角に重量感のある塔を備えた強固な外観が特徴的である。
城の周囲には長い堀が築かれ、城内へ入るための唯一の橋は強固さを物語っている。

また城塞の内部には12世紀の主塔や、主が暮らしていた15世紀に建てられたグラン・ロジとフィリップ・ポの館が当時のままに残されている。
特にグラン・ロジの内部に保管されているフランドル学派によるタペストリーや中世の家具などの貴重なコレクションは必見の価値がある。

サン・ジャック・エ・サン・フィリップ教会

城塞のすぐそばに建てられた、サン・ジャック・エ・サン・フィリップ教会は15世紀の終わりから16世紀の建築。教会内の説教壇は1538年のもので、ルネサンス様式の美しい彫刻が施されている。

また歴史ある像が数多く保管されており、とりわけ14世紀に作られた聖母マリア像がある。
受難の象徴である小鳥(pinson)に指をかまれた赤子を優しく抱きかかえる聖母マリアの姿は、ブルゴーニュ様式の典型的な作品である。

ディジョンを首都としたブルゴーニュ公国のフィリップ3世善良公の家令フィリップ・ポーが、城を今の形に改修。
礼拝堂にある彼の墓は泣き男たちが亡骸を囲む大きな厳かな彫刻作品だ。

城の北側に、ブルゴーニュ運河の水量調整のための5つの貯水湖のうち最大のパンチエ湖が見える。

村へのアクセス

現在この村へ向かう鉄道や路線バスがないため、ディジョンDijonの街からタクシーの利用しかない。
ディジョンから車で40分ほどかかる。駅からレンタカーを利用すると便利だ。

季節によってリヨンLyonから定期観光バスが運行されている。















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