サンマロ Saint Malo


概要

サン・マロはブルターニュ地方でも屈指の高級リゾート地。最大の観光地となっている。
港には数多くのヨットが浮かぶ。潮の満干の差が非常に大きく、世界初の潮流発電所が作られたところでもある。
モン・サン=ミシェルから50kmほど,約1時間の距離にある。
岬の先端に12世紀頃から築かれたという城壁に囲まれたエリアが旧市街地となっている。

ゆっくり散策するのには、格好の街だ。大きすぎず、かといって、モンサンミッシェルほど小さくなく、フランスの街を感じる。

この町は多くの冒険家を輩出したことで知られている。
16世紀には、ジャック・カルチエがこの地から大西洋を渡りカナダを発見した。

また、7世紀には「コルセール」と呼ばれた公認の海賊が活躍し、フランス随一の港町として栄えた。彼らは敵国の船を襲い、荷を略奪することがフランス国王から認可されていた。何世紀もの間、海賊たちの難攻不落の要塞でもあった。
海賊たちは英仏海峡を渡る舟を襲撃し、奪った富で城壁の中に美しい家を建てたという。
コルセールの子孫を自負する市民は、「サン・マロ人」としての意識が高い。
港にはカラフルな海賊船のレプリカが停泊している。観光用の映画などによく使われている。

第二次世界大戦中のドイツ軍の占領下にあって、米軍の爆撃の受け、城壁の内部は90%以上が壊滅状態になってしまった。
今あるのは戦後市民の尽力で見事に復興し、再建した町並みである。
城壁内部の市街地は観光客を迎え入れるようなおしゃれなブティックやクレープ屋が集まっている。サンマロの風景画を売っていたり、似顔絵を描いたりするアーティストもいる。
この辺のクレープはガレットが主流。そば粉を使ったヒロシマ風お好み焼きのようにチーズ屋ソーセージ、ハムなどを並べ、真ん中に卵を載せる。生地の橋を折りたたんで包み込むのもで、この地方が発祥という。
ガレットはリンゴの発泡酒シードルとともに食べるのが定番。
沖に浮かぶ小さな無人島には、この町を愛してやまなかったという19世紀の政治家であるロマン主義の作家でもあったシャトー・ブリヤンが眠っている。墓標は丘の上、海の先端に立っている。

モンサンミッシェル観光するための宿泊だけではもったいない。サンマロを一日かけてゆっくし旧市街を散策すると、とてもフランスを感じるだろう。

アクセス

鉄道

パリ・モンパルナスMontparnasse駅からTGVの直通で約3時間、
途中のレンヌRennesからは在来線も頻繁に運行されている。
サンマロ駅から、旧市街まではバスで約5分。歩いても20分くらい。















Conpyright © sera9.com