エクーアン城(国立ルネッサンス美術館)

*パリの北方、小麦畑が広がる平野の中に、王家に仕えた名門モンモランシー家のエクーアン城がたたずむ。
*16世紀半ば、軍人アンヌ・ド・モンモランシーが完成させたルネサンス様式の建築。中世の防衛を重視した城砦を転々とする移動宮廷から、優美な居城に落ち着く時代への過渡期にあたり、城館は居住性の良さ、室内装飾の充実が求められるようになった。宮廷を迎えることを考慮したと言われるエクーアン城は、その意識が垣間見られる。
*城はモンモランシーの後に何度か所有者が替わり、フランス革命時には貴重な室内装飾が持ち出されてしまった。
*ナポレオンによって寄宿学校に転用された後、1977年からは文化大臣アンドレ・マルローの提唱で国立ルネサンス博物館となっている。
*館内にはモンモランシーの時代の暮らしをイメージさせる装飾が施され、中世の工芸品やタピストリーなどが展示されている。kbt