パリから南へ50km余りの小さな町。
この町から先史時代の遺跡が発見されている。
パリとリヨン、フォンテーヌブローとオルレアンを結ぶ街道が交差する場所に位置し、古くから市が開催された。
12世紀にはミイ城が建てられ、かつては街は城壁に囲まれていた。
今も中世の面影を残す石畳の街並みが一部保存されている。
詩人であり画家でもあるジャン・コクトーは1947年にこの地を訪れ、晩年を恋人ジャン・マレとともに過ごした。ミイ城近くにある家には今も遺族が住んでいる。
町にはコクトーが内装を手がけたサン・ブレーズ・デ・サンプル礼拝堂があり、彼が描いた壁画を見ることができる。キリストや猫、ハーブなどが独特のシンプルで明るいタッチが印象的。1963年に亡くなったコクトー自身もここに埋葬されている。kbt
(ジャンコクトー礼拝堂)