パリから北西へ約30km。
オワーズ川沿いにある町で、かつてはパリとノルマンディー地方を結ぶ交通の要衝として栄えた。
現在はベッドタウンとして開発が進んでいる。
旧市街は高台に位置し、中央にゴシック様式の塔を持つ聖マクルー大聖堂がそびえる。
その一角に画家カミーユ・ピサロが暮らした邸宅があり、現在はピサロ美術館となっている。
パリで印象派展が開催された時期をこの町で過ごしたピサロは、「ポントワーズ川の赤い屋根」などの作品を残している。
柔軟な思考を持ち、兄貴分的な立場であった彼の家には若き画家たちが度々訪れた。
特にセザンヌとは関わりが深く、親身になって世話をしていた。そしてオワーズ川の河畔で一緒に創作活動に勤しむ姿が見られたといわれる。kbt