カブール Cabourg

概要

カーンとドーヴィルの間にある、ノルマンディー海岸の町。
19世紀末から、第一次世界大戦前までのベルエポックうるわしき時代と呼ばれていた頃に保養地として発展した町。
グランドホテルが1861年、オープンした。
宿帳には数々の文化人の名前が記されている。
中でも有名なのは、20世紀を代表する小説のひとつ「失われた時を求めて」の作者マルセル・プルースト(1871-1922)。1907年から1914年まで、毎夏グラン・オテルに滞在していた。小説の中に登場するバルベックの町のモデルとして、カブールの町とこのホテルをモデルにした記述もある。
そして、何より原稿用紙1万枚にも及ぶ大作を描き続けたゆかりの部屋414号室が残っている。
1907年から1914年まで毎年夏の2か月間この部屋で過ごした。トータルで421日間になる。
ノルマンディーのコート・フローリで最も長い4kmの砂浜が広がり、ホテル前の海岸沿い遊歩道は「マルセル・プルースト・プロムナード」と呼ばれている。

アクセス

鉄道

パリから直行列車が走っていない。
パリ・サンラザール駅からトルーヴィル・ドーヴィルTrouville-Deauville駅まで約2時間。
ローカル線でディーブ・カブールDives-Cabourg駅まで約30分。
ただしこのローカル線は6月中旬から11月までしか運行していない。















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