スーザ Susa


(フォトギャラリーはこちらPhoto

(フォトギャラリーはこちらPhoto
スーザフォト2
スーザフォト
スーザ地図

概要

標高205m
人口約1500人
フランスとイタリアの国境沿いにあり、トリノからフランスへ向かう、交通量の多い道路沿いにある。 
スーザはモンスニ峠とモンジュネヴル峠からの街道が合流した関門の位置にある町
その昔は、第2次ポエニ戦争(紀元前218年~201年)にカルタゴのハンニバル将軍がローマへ向かったところである。

スーザ渓谷にはもともとケルト人が住んでおり、紀元前13世紀頃にはローマの勢力がこの地を押さえ、町づくりを進めてきたのです。その後ローマ人の手に渡り,その時期の都市計画の構造は今なお残っている。周囲は城壁に囲まれ、北の丘にはSantaMaria砦が築かれるなど、外敵への守りも築いた。旧市街には、古代ローマ時代の遺跡が沢山存在する。

ロッチヤメローネ山Rocciamelone (標高3538m)がすぐ北側からスーザを見下ろす。この山は,中世にはアルプスで一番高い山と信じられていた。
この周辺のアルプス山脈稜線の広大なスキー場を形成するスーザ渓谷は、2006年トリノの第20回冬季オリンピックを機に最新のスポーツ施設が整備されたのである。

市街地

町のある渓谷の名にもなっており,スーザ渓谷にはドーラ・リパリアDora Riparia川が流れている。
スーザ市内では旧市街と新市街の境になっている。
町はこじんまりしていて、散策に十分な大きさである。
トリノから1時間半ほどで、日帰り可能だが、途中のサクレ・ディ・サン・ミケーレ修道院(世界遺産)を立ち寄ると、じっくり見て回る時間が無くなる。

見どころ

聖ジュスト大聖堂 Cattedrale di San Giusto

1012年から1029年にかけて建設されたロマネスク様式、正面には,小アーチと小尖塔を用いた装飾がある。右側面には,大部分がロマネスク様式の高さ51mの鐘楼があり,2連窓,3連窓,4連窓になっている。
内部には、ベルゴニョーネBergognone作と考えられるトリプティクや,おそらくはマグダラのマリアMaddalenaと考えられる15世紀の祈る女性の木彫がある。この彫刻は,いわゆる「スーザのアデライデAdelaide di Susa」と言い伝えられている。
後陣には14世紀の,彫刻のほどこされた木製の内陣席がある。右側の礼拝堂には,青銅製の貴重なフランドルの三幅対祭壇画の複製が保管されている。オリジナルは,現在は宝物庫Tesoroに保管されているが,かつて1358年9月1日,ボニファチオ・ロタリオBonifacio Rotarioによって,神への誓願のために,ロッチャメローネ山に運ばれた。以来、毎年9月1日に山の上で祭礼が行われる。

サヴォイア門 porta Savoia

教会のファサードのすぐ横に建つ。3-4世紀建造ローマ人によるもの。
サボイ家の王子ヴィットリア・アメーディオの婚礼の儀式の行列を通すために拡張した時にアーチ状になったという。

アウグストゥス門 Arco di Augusto

平坦に整備された公園の小高いところにそびえている。アウグストゥスの像がある。
コツィイCozii族の王,コッティウス1世Cozio 1によって,皇帝に敬意を表して,紀元前8世紀に建てられた。北イタリアの最良の保存アーチの1つとされる。

城壁 cinta romana

アウグストゥス門をくぐると左側にある。古代ローマ時代の遺跡。

カステッロ門 porta del Castello


古代ローマの円形劇場


サン・フランチェスコ教会 Chiesa di San Francesco

13世紀のロマネスク・ゴシック様式の教会。後に改修されている。両端に尖塔のあるゴシックのファサードに扉口がある。隣接した修道院には2つの小さな回廊付き中庭がある。

周辺の見どころ

ノヴァレーザ Novalesa

スーザから北へ8 km。
チェニスキアCenischia渓谷にあり,モンチェニジオ Moncenisio山道の大変古い宿場である(峠は標高2084m)。
教区教会 Parrocchialeは,浮彫り細工のロマネスク様式の作品(12世紀)の聖エルドラード San Eldradoの聖遺物容器を保存しており,そこには,聖遺物が保管されている。
少し離れたところに,ノヴァレーザ大修道院 abbazia della Novalesaがある。
標高822m。 8世紀にさかのぽり,当時はベネディクト修道会の有名な文化的中心地であった。その後,数々の変遷を経て,1973年以降、再びベネディクト修道会の手に委ねられ,現在は古書の修復工房がある。さまざまな時代に手を加えられている複合建造物である。

聖エルドラード礼拝堂 Cappella di San Eldradoは,その中でも最も古い部分は10世紀にさかのぽる。内部はおそらく12世紀初の作と考えられるフレスコ画で装飾されており,最近修復された(見学は,土曜と日曜の午前)。

キオモンテ Chiomonte

標高750m。 西へ6.5km。スザ渓谷にあり,別荘地とスキーの地。古くからある町には,18世紀のベロー館palazzo Beraud、いわゆる「ヴェスコバードVescovado(司教館)」がある(その中庭には,ロンバルディア・ロマネスク様式の扉口があるサンタ・カテリーナS. Caterina小教会がある)。また,15世紀の鐘楼のあるアッスンタAssunta教区教会がある。
スーザからも13.5km、ウインタースポーツで人気の高いピアン・デル・フライスPian del Frais(標高1490m)までロープウェイが通じている。















Conpyright © sera9.com