エオリエ諸島 Isole Eolie

概要
人口約13000人
リバリ諸島Isole Lipariとも呼ばれている。
シチリア島の北部海岸のティレニア海に点在する7つの火山島。
それぞれ個性ある自然があり、2000年、イタリアで初めて世界自然遺産に指定された。
各島とも近年火山観光を中心とするリゾート開発が進み、欧州各地からの観光客が急増している。

(7つの島)
リパリ島 lsola di Lipari
エオリエ諸島最大の島。宿泊施設の数も多く充実している。

ヴルカーノ島 lsola di Vulcano
シチリア本島に一番近くの荒々しい岩島(約20km,高速船で約40分)
1890年以後一度も噴火がないがガスの噴出や硫黄分を含んだ熱い泥の流出などの火山活動が続いている。

サリーナ島 lsola di Salina
リパリ島のすぐ北西にあり、2つの休火山(ポッリ山、フォッサ・デッレ・フェルチ山)で構成されている。
ブドウ畑が広がる肥沃な島で、デザートワインのマルヴァジーアMalvasiaが造られる。

ストロンポリ島 lsola di Stromboli
エオリエEolie諸島のなかでは最も北に位置する島で、
真っ赤な溶岩を噴き上げている活火山が灼熱の火山砕屑物を空に線を描く。
ガイド付き火山登山に人気がある。船上からの夜景もすばらしい。

バナレーア島 lsola di Panerea
エオリエ諸島の中で一番美しいと言われる小さな島で、セレブたちの白い瀟洒な別荘が建ち並ぶ。

フィリクーディ島 lsola di Filicudi
開発がされていない過疎の島で、訪れる人も少ない。

アリクーディ島 lsola di Alicudi
エオリエ諸島の中では一番開発されていない島。施設もホテル兼レストランが1軒あるのみ。


エオリエ諸島へのアクセス
シチリア島からフェリー
シチリア島北東部のミラッツォ Milazzo港からフェリーと高速艇が定期的に運航している。
年中運行されているが、夏季には複数の船会社の高速艇が運行される。
ミラッツォ港へはローマやナポリからは空路では、パレルモ空港でなくカターニア空港便を利用する方が便利だ。
多くがリパリ島行きとなる。リパリに寄港してから他の島へ行く便もある。

ナポリ港からフェリー
ナポリ港からエオリア諸島を寄港してシチリアまでのフェリーが就航している。
ナポリを20:00出航して最初の島ストロンボリ島へ到着するまで約9時間。
ラウラーナ号 Laurana  定員800人で、2人の個室がある。
料金はシーズンによって異なるが、ハイシーズンで180ユーロ、オフシーズンで80ユーロから。


ホテル事情
夏季の7〜8月とそれ以外の時期ではかなり料金差がある。
3星クラス以上は多くなく、小さな民宿レベルが多い。
もっとも開発が進んでいるリパリ島には宿泊施設も多く、他の島へのアクセスも便利なので、この島に滞在して他の島めぐりをするのが賢明だ。
いずれの島も道路事情は悪く、リパリ島以外はタクシーも電動カートなどのミニサイズになっている。