概要
長さ3km、面積4ku、海岸線の長さは16kmの、火山性の島。
何の変哲もない小さな漁村だが結構人気がある島だ。
人口1万400人だが夏は2倍になる
歩いて一周しても4時間もかからない。.

フェリーが発着する港から小高い丘の斜面に張り付くようにカラフルな住宅が立ち並んでいる。
港の周辺は海に面して小高い丘の斜面にぎっしり建ち並ぶ、淡いピンクや白や黄色などパステルカラーの小さな四角い家がカラフルだ。

昔は無人島だったが、漁師が住み始め、今の町ができてきた。
パステルカラーの続く家並みは、パッチワークのように鮮やかな色が配されている。
これは、漁を終えて久しぶりに島に帰ってきたときに、沖から自分の家がすぐにわかるようにしたという。
どの家に行くにも、狭い入り組んだ階段を上る。
これは夫が漁に出ている間に敵が攻め込んできたとき、残った妻たちがせまい階段の上から熱したオリーブ油を流し、侵入する外敵から町を守り続けてきた。

プロチーダは海賊や近隣諸国との闘いを繰り返してきたのち、1734年、ナポリを統治していたブルボン家の支配下になった。
特にブルボン家のカルロ3世はプロチーダの海軍を強化するため、船に関するすべての知識を学ばせた。
プロチーダの造船業は18〜19世紀に黄金時代を迎える。
19世紀の中ごろには、南イタリアの船の3分の2がプロチーダで造られていた。
最も多くつくられたのが、貨物船タールタナだった。

プロチーダの湾の橋の崖の上には2つの大きな建物が建っている。
茶色の建物は牢獄、隣の白い建物は聖ミカエル修道院、ここには、プロチーダの守り神聖ミカエルが祀られている。

街の中には、16世紀の聖ミケーレ教会がある。
プイロチーダには3つのビーチがある。

冬季は閑散としていて港周辺でも殺風景だが、夏になるとヨーロッパ各地からのバックパッカーが集まってきて活気がある。
ホテルは小さいものが5軒のみだが、キャンプ場は6カ所ある。

特段、見どころはないが、映画「イル・ポスチーノIl Postino」の舞台となった地。
島にチリから亡命してきた実在の詩人パブロ・ネルーダがこの島で郵便配達人の仕事を得て過ごす日々を送ったという史実にもとづき完成した物語、
(実際のロケ地はシチリア島の北にあるエオリア諸島のひとつ、サリーナ島で行われている)
-観光開発が殆ど進んでいなくて、どこの道も車が通るとすれ違いも出来ないほどだ。


アクセス
ナポリからの便は2か所から出ている。
多くはイスキア島への便でプローチダ島へ寄港するもので、所要時間は高速船で船会社により所要時間が若干異なる。高速船で30分〜40分、
ベヴェレッロ埠頭Molo Beverello
高速船の乗り場。数社の船会社が横並びにあり、乗船券売場のモニターで最も早く出発する船会社の窓口で行き先と枚数を伝え、料金を支払うと、乗り場番号を言ってくれる。
帰路はどの船会社便が先に出るか分からないので、片道だけ購入する方がいい。

メルジェッリーナ港Porto Mergellina
高速船が就航している。この港からの船の多くはイスキア、プローチダ行き。

フェリーはポッツォーリPozzuoliから出ている。約30分。
ナポリ市内の地下鉄モンテサントmontesannto駅からフレグレア周遊鉄道(チルクムフレグレア)Circumflegreaクマーナ線CumanaでポッツォーリPozzuoliまで約20分。駅前から通りを2つ横断すると港の建物に着く。
ナポリ駅前から152番のバスでもこの港のすぐ前に到着する。往路はどこがポッツォーリの港前だかわからないので、帰路に利用するといい。
ナポリの地下鉄、バスとこの電車とも同じチケットで利用できる。



島の交通機関
フェリーや高速船の発着場所はマリーナ・グランデMarinaGrande
島内には、マリーナ・グランデから路線バスが本数は少ないが4路線ある。NoLlは港とキアオレツラChiaolellaを結んでいる。時間があまりない向きにはミクロタクシー(屋根なし三輪車)がおすすめ。2〜3時間チャーターしておおよそ∈20。実際の料金は交渉次第
ボートのレンタルもあるが、自分の船でツアーをしてくれる地元の漁師もいる。グループの人数によるが、1人約∈10。
貸自転車もある。




見どころ
サン・ミケーレ・アルカンジェロ大修道院Abbazia San Michele Arcangele
マリーナ・グランデから坂道を1kmほど上ったところにある。
Via Terra Murata 89
5〜10月 9:45〜12:4515:00〜18:00、11〜4月9:45〜12:4515:00〜17:00。敷地内の教会は入場無料。小さな博物館(∈1.55)には、ここに奉納された素朴で印象的な絵画が展示されている。またハチの巣状に造られたカタコンベ(地下墓所)もある。

アヴァロスの王宮Palazzo Reale d'Avalos。
 
島を見下ろすように立っている。16世紀の建物で、一時牢獄として使用されたこともあるが、現在では放置されている。

自然保護区Riserva NatIJraJe
本島から橋で渡れる小島ヴィヴァーラVivaraにある。訪れるなら早起きして出かけなければならない。バードウオッチングに格好のポイントだ。
月〜土8:30〜12:00(入場10:00まで)入園無料。


おすすめ
レストラン
レストラン・カラカレ

港に面した通りにある地元の人たちに人気だ。

ホテル
ラ・カーサ・スル・マーレ La Casa sul Mare
250年以上前の建物をそのまま利用している。