標高 61m。
人口 約7,000人。
カラブリア州ヴイーボ・ヴァレンティア県。

概要
シッラの北50km、カポ・ヴァテイカーノの北東約10kmにある小さな町
サンテウフェミア湾とジョイア湾に挟まれた広い岬となってティレニア海にせり出している高台にある絵のように美しい町だ。

独特の風景の中に趣のある町並みを見せるこの町は,海に切り立つ40mの高さの円形の断崖上に密集し,4kmほどの小さな浜辺を見下ろしている。ここには青銅器時代の居住地が存在した。
カラブリア州のティレニア海岸随一の町と言ってもいいところだ。
町から歩いて行けるところに、砂浜のロングビーチが何ヵ所かある。
また,ここの港からはレバントの海戦(1571年)に向けて,地元の船具と兵士を乗せたガレー船が出航したという歴史がある。。

トロペア岬の南側の付け根のニコーテラNicoteraから北の付け根のビッツオ Pizzoまで続く砂浜と紺碧の海は、カラブリア随一だ。 ニコーテラには、中世の城がそびえている。海岸の右手にサン・レオナルドの岩山scoglio di S.Leonardoがあり,左手には,サンタ・マリア・デッリゾラ聖所記念堂が建つ本土と地続きのサンタ・マリア小島isoletta di S.Mariaがある。
ビーチ沿いには10数軒のデラックスホテルが点在している。ただし、冬季には多くが休業する。


トロペアへのアクセス
鉄道
ローマやナポリからの本線のビッツオPizzo駅で乗り継ぎ、
がトロペア岬の海岸沿いに、ビッツオからヴィーボ・マリーナ、トロペア、ニコーテラ、ロサルノ、を走っているローカル鉄道に乗り継ぐ。
ビッツオ駅は特急など停車しないので、その場合にはラメツィア・テルメ lamezia Termeで下車し、鈍行を待つ。

バス:
ビッツオとトロペアなどほとんどのリゾートとの間を運行している。


トロペアの見どころ
大聖堂 Cattedrale:
こぢんまりとした広場に面して建ち,一部は13世紀当時の柱廊に取り巻かれている。
ノルマン時代に創建された建物であるが,1163年頃に異なる様式で建て直され,その後15〜16世紀に全面的に改造,バロック時代と1783年の地震後に再び改修工事が行われた。



トロペア周辺
サンタ・マリア・デッリゾラS.Maria dell'Isolaの聖所記念堂
離れた大きな岩山の上にある。
中世初期にべネテイクト会修道院として創建され,ルネッサンス様式に改造,後にバロック様式の柱廊が増築された。しかしその桂庵は,身廊を拡張するために壁に塗り込められた。ファサードは1905年の地票の後に再建された。


ヴィーボ・ヴアレンティア Vibo Valentia
トロペアの海岸の北端のビッツオPizzoの南約8kmの、少し内陸に入った高台の歴史ある町。町の上に城が立つ。ノルマン人によって建てられ、フリードリヒ2世やアンジュー家によって増改築されたもので、城からは海岸と内陸の山々を一望できる。
晴れた日には火山で知られるエオリア諸島のストロンポリまで見渡せる。
城の中には博物館がある。
館内には、ここに最初に築かれた古代ギリシア人の入植地ヒッポニオンと、それにとって代わったローマの町ヴァレンティアValentia両時代の遺物が豊富に収められている。


ヴァティカーノ岬 capo Vaticano
トロベアから南へ12km。
岩がちの岬で,設備が整った美しい海岸。