テンプル騎士団の“白い城”
スペイン国境に近く,かつてのベイラ南東部地方の首都で,人口は約2万5000人,現在もこの地域の中心都市である。コルクやハチミツ,山羊のミルクで作られるチーズ,オリーブ・オイルは,この地方の特産品。
町の名前はテンプル騎士団の白い城(カステロ・ブランコ)に由来する。しかし,何度か外敵の侵入を受け,とりわけ1807年のナポレオン軍の攻撃で大きなダメージを受けた。
古い司教館を利用したタヴァレス・プロエンサ博物館には,古代ローマの土器,石器やコイン,武器など考古学的な貴重品。アンティーク家具,フランダースのタビストリーや16世紀のポルトガル派の絵画など,興味深いコレクションが収められている。
エビスコパル庭園には,整然と刈り込まれた植木に,バロック風の彫像が並ぶ。マヌエル様式の「サン・ジョアンの十字架」なども見どころのひとつになっている。
(参考資料;ポルトガル政府観光局)