リスボンの東150km
人口約3万5千人
*エヴォラは田園に囲まれた中、白亜の建物が密集する丘の町である。
*城壁に囲まれる丘の一番高いところにローマ遺跡が残る。そこにポサーダもある。
*丘の上からバスの駐車場のあるサンフランシスコ教会前広場に降りてくる。中心の広場はジラルド広場。
*1551年にイエズス会によって大学が創設されて以来、学芸の中心地となった。1594年9月、天正遣欧少年使節はこの町を訪れている。


見どころ
ディアナ神殿 Tempo de Diana 
2〜3世紀にローマ人によって作られた神殿。14本の御影石の柱が残されているだけになってしまっている。すぐ隣に15世紀の建造となるロイオス修道院があり、現在僧坊をモダンに改装してポサーダになっている。

ロイオス修道院 Convento dos Loios
ディアナ神殿横にある,15世紀建造の修道院。
現在はポザーダとなっている。僧房は改装されモダンな客室となり,回廊はレストランになっている。回廊の一画にあるマヌエル様式の柱やサロンなどは,見学のみも可能だ。

エヴオラ美術館 Museu do Evora
カテドラルに隣接した,かっての司教館を利用した美術館。1階には古代ローマ以来のこの地方の彫刻などが展示され,大理石の女神,14世紀の受胎告知像,16世紀の三位一体像,ニコラ・シャンテレーヌの作品などが見ものだ。2階にはポルトガル画家やフランドル派を中心にした絵画が展示してある。
開館:10:00〜12:30,14:00〜17:00。月・祝日休館。

カテドラル Se
ロマネスクからゴシックヘの過渡期となる,12〜13世紀にかけて建てられた。左右非対象の塔が立っている正面の風貌は要塞のように重々しい。
内部に美しい八角形のドームがあり,左右のゴシックのバラ窓は,右は神秘のバラ,左は明けの明星と,ともに聖母マリアのシンボルを表している。
宝物館には1426個の宝石がちりばめられているという17世紀の十字架や,13世紀の象牙製の「天国の聖母」などがある。宝物館に続く回廊の上に登ると街の屋根越しにアレンテージョョの円円を望むことができる。
この町に8日間滞在した天正道欧少年使節が,このカテドラルのパイプ・オルガンを弾いたと伝えられる。
開館:9:00〜12:00,14:00〜17:00。月曜休館。

ジラルド広場 Praca do Giraldo
町の中心となる広場。カテドラル前とジラルド広場を,土産物屋が並ぶ10月5日通りが結んでいる。1165年,イスラム教徒から町を奪回した英雄にちなんだ広場で,土産物屋やレストランが並び,終日人出が絶えない。

サンフランシスコ教会 Igreja de San Francisco
16世紀初期に建てられた教会で,入り口のマヌエル様式の装飾が美しい。
この教会は袖廊の右奥にある人骨堂Capela dos Ossosで知られている。修道士の瞑想の場としてつくられたという小部屋は,天井も壁も5000体といわれる人骨で覆われている。
開館:8:30〜13:00(日・祝日10:00〜11:30),14:30〜18:00。