リスボンの北約140km、コインブラの南約90km、
聖母マリアの出現の奇跡で知られるキリスト教カトリックの聖地である。

ファティマの奇跡
第2次世界大戦中の1917年5月13日、丘で羊の番をしていた3人の子供たちの前に聖母マリアが現れ、「これから10月13日まで毎月13日にここで平和を祈る」と告げた。この奇跡の噂はたちまち拡がり、毎月13日には大勢の人々が詰め掛けた。だが、何も起らず、聖母マリアの祈る声は3人の子供たちにしか聞こえなかったため、彼らは次第に人々のそしりを受けるようになった。それでも聖母マリア最後の出現となる10月13日には7万人を越す人々が集まった。
 3人の子供たちが祈り始めると、雨空から突然太陽が輝き光が空を走った。聖母マリアの「この地に礼拝堂を建てるように」というお告げはまたしても子供たちにしか聞こえなかった。これが「ファティマの奇跡」で、1930年にレイリアの司教によって認められ、ファティマは多くの巡礼者が集まる聖地となった。
 1953年には高さ65mの塔を持つネオ・クラシックの白亜のバジリカが建てられ、毎月13日には大勢の巡礼者が訪れている。特に5月と10月には30万人を収容するという広場は巡礼の人々で埋め尽くされる。バジリカの前、左手には聖母マリアの現れたという樫の木があり、そばに聖母マリアを祀った小さな礼拝堂がある。TA