旧石器時代の岩絵が残る
世界の銘酒ボルトワインとなるブドウを育むドゥロ川上流地域。この一帯は以前から古代遺跡の多いことで知られていたが,1992年,南から流れ込むドゥロ川の支流,コア川流域で,旧石器時代の岩絵が大量に発見された。この地域の岩絵は野外の垂直の岩に描かれていることと,数も多いのが特徴で,ユネスコの世界文化遺産に指定された。96年,ポルトガル政府は一帯を自然公園に指定,その一部を「コア渓谷考古学公園 Parque Arqueologico Vale do Coa」として一般に公開することになった。現在3サイトが公開されている。
考古学公園の見学は,公園事務所かビジター・センターに予約し,そこからガイド付きの4輪駆動車で向かう。ゲートウェイは「アーモンドの花の都」と言われるヴィラ・ノヴァ・フォス・コア Vila Nova de Foz Coaになり,ドゥロ川のクルーズとあわせ,新しい観光ポイントとして注目されている。
また公園内にはボルトワイン会社のキンタがあり,地所のローマ遺跡からの発掘品や動・植物,ボルトワインに関する博物館として公開されている。
(参考資料;ポルトガル政府観光局)