エンリケ航海王子の拠点
ファロの西約8okm。
紀元前にカルタゴ人によって開かれた港町ラゴスは,ローマ時代にラコープリガ,イスラムの時代にはザワヤと呼ばれ塁壁が築かれた。
アルガルヴェの知事となったエンリケ航海王子は,ここに居を構え,多くの探検船を送り出した。
ポジャドール岬を発見し,大航海時代の先駆けとなった,ジル・イアーネスが出帆したのもこのラゴスからだった。
バンデイラの要塞がある港に向かって,エンリケ航海王子の像とジル・イアーネスの碑が立つ。その後ろには,16世紀の城壁に囲まれた旧市街が広がっている。
エンリケ航海王子像の横から市街に入ると,15世紀に始めて開かれたという奴隷市跡。さらに外観は質素だが,内部は見事なアズレージョとターリヤ・ドゥラーダが壁・天井を覆う,
18世紀バロックのサント・アントニオ教会は見逃せない。礼拝堂横にはラゴス博物館がある。

町の様子
城壁に囲まれたラゴスだが、見どころは城壁の途切れた南端に集中している。小さな漁船が浮ぶ港を望むバンデイラ砦は小さな博物館になっていて、その前の芝生に城壁を背景にイル・ジアーネスの碑があり、並ぶレプブリカ広場にエンリケ航海王子の像。広場から町に入るとすぐ右に奴隷市場跡があり、左手奥に見える塔がサント・アントニオ教会である。通りに面した教会の右横が博物館、教会からも入れる。後は気の向くまま町の散策を楽しむだけだ。