古くからの農業の中心地
ドゥロ渓谷の南にあるラメーゴは,ヴィラ・レアルから南へ約35km。中世以来の重要な農業の中心地で,ブドウとトウモロコシ畑の広がる丘に囲まれた緑豊かな町。
1143年,貴族と聖職者の代表が集まり,アフォンソ・エンリケスを初代のポルトガル王アフォンソ1世として認証した最初の議会が持たれた町でもある。一般にこの年を
ポルトガル建国の年とする(自ら王を名乗
ったのは1139年,ローマ教皇から認められた
のは1179年)。
ボルト・ワインの指定地域の最西端に位置し,テーブル・ワインのドゥロ・ワインも多くつくり,ヴイーニョ・ヴェルデの指定地域にも接している。スモーク・ハムも有名である。
大通りのような公園は,そのままバロック様式の686段の階段に続き,山腹に建つ18世紀バロックの救済の聖母教会Santuario Nossa Senhora dos Remediosに至る。
 9月にはこの階段を膝で昇る苦行の巡礼が行われる。景観は,ブラガのボン・ジェズス教会によく似ている。
そのほか,12世紀のロマネスクの教会のなごりを残すカテドラル。ロマネスク様式のアルマカブ教会。11−13世紀のムーアの城壁などがある。

     
(参考資料;ポルトガル政府観光局)