概要
マディラ島の中心フンシャルはリスボンの南西980km,カサブランカとほぼ同緯度にある。
マディラ島は面積741kuで,峰が海岸から急角度にそそり立つ火山島。平均気温が16〜21℃と年間を通じ温暖な気候に恵まれ年中花が絶えないことから「花かごの町」とも言われ,ヨーロッパの人々の憧れのリゾート地として早くから注目されてきた。
人口は約26万人,うちフンシャルに約4万8000人が住む。
港にはボート,ヨットがひしめき,スポーツや娯楽施設を完備した高級リゾートホテルが並び,カジノ,シーフードレストランなどが海辺の風景をつくっている。
1419年,ポルトガルの探検家ジョアン・ゴンサルヴェス・ザルコが初めて到達。
当時濃い木々の緑に覆われていたことからマディラ(木)と名づけられたが,入植に際し森は焼き払われた。その火は7年間燃え続けたと言われている。
やがて新大陸との重要な中継地として発展した。砂糖の買い付けに訪れたコロンブスは,領主の娘イザベラ・モニースと結婚,
ボルト・サントに住んだが,後にフンシャルに移って航海論を学んだ。フンシャルの市街西端のサンタ・カタリナ公園に、港を見つめるコロンブスの像が立っている。
険しい峰の続く島は,東西57km,
南北22kmあり,ほぼ中央のピコ・ルイヴオは標高1862m。
急に落ち込んだ斜面の段々畑には主にバナナとブドウ,サトウキビが作られていて,ブドウは有名なマディラ・ワインとなる。タクシーやレンタカーもあるが,島内の移動にはバスも便利である。
海からそそり立つ島の風景を,海から眺めるボートのエクスカーションも楽しい。


主な町や見学ポイント
フンシャル Funchal
マチコ Machico
カマーシャ Camacha
クラル・ダス・フレイラス Curral das Freiras
カマラ・デ・ロボス Camara de Lobos
テレイロ・ダ・ルタ Terreiro da Luta

(マディラ北岸 Madeira Northshore)
ボルト・モニース Porto Moniz
サンタナ Santana
ピコ・ルイヴォ Pico Ruivo