当時の権力を物語る修道院
リスボンの北40km,シントラから25km。人口1万人ほどの小さな町。
王宮に併設された壮大なマフラ修道院Convento de Mafraが見どころ。
世継ぎに恵まれなかったジョアン5世と妃マリア・アナは,修道院の建設を条件に神に子宝を祈願し,間もなく王女が誕生。王はドイツ人建築家を招き1717年に修道院建設に着エした。当時ゴールドラッシュのブラジルを植民地下に置いていたジョアン5世は,その莫大な富を背景に,近郊に産出する大理石をふんだんに取り入れて,5万人の労働力と13年の歳月を費やして完成させた。
修道院の見学はガイドツアー。中国風の陶器・薬壷のある薬院,簡素なべッドの並ぶ僧房,壁いっぱい鹿の角が飾られた猟の間など。最大の見どころは,蔵書3万冊を超すというロココ様式の図書館。2階,奥行き88mの書架は圧巻で,『ウズ。ルジアダス』の初版や1514年の聖書などが収められている。
リスボンからバス(RN)で約1時間。シントラからもバスの便がある。
開館:10:00〜12:00,14:00〜17:00。火曜休館。



(参考資料;ポルトガル政府観光局)