1940年に「最もポルトガルらしい村」に選ばれ,ケルトの名残をとどめるモンサントは,ベイラ・バイシヤの中心地カステロ・ブランコの北東約45kmに位置する。
むき出しの岩が山腹を覆うモンテ・サントの中腹,標高758mにあって,ローマ以前のたたずまいに混じり,狭い道の両側には,ロマネスクの礼拝堂やゴシックの塔が立つ。山頂にはディニス王の築いた城壁が残り,村のすべてが石である。
1165年,アフォンソ・エンリケスによってムーアから奪回され,これを祝ったのが今日も続く「十字架祭 Festa das Cruzes」である。城壁や,ポザーダのすぐ下の広場からの展望は迫力がある。
(参考資料;ポルトガル政府観光局)