*エヴォラから南西約55km。
*ポルトガルで最も美しい村の一つとされている。
*標高332m、中世の戦略拠点だつた歴史的な町
エヴォラの南西約55kmに位置するモンサラースは,中世の重要な戦略拠点だった歴史的な町。
スペインとの国境を流れるグアディアナ川を見下ろす高い丘の上に,石畳の道に沿って白壁の家が並ぶ。周囲を城壁に囲まれている,人口約1300人の静かで小さな町だ。ディニス王が13世紀に再建したという眺望の良いカステロ(城)は,17世紀になって重厚な塁壁が築かれた。
ペロウリーニョの立つ広場には,教会,美しい会議場を持つ16世紀のミゼリコルド病院,裁判所として使われた建物などが取り巻き,重要だった町の存在を物語っている。
モンサーラスには宿泊施設のほか,店先で糸を繰って織る手作りのラグや,小さな木工細工を作って売る店がある。近くの国道256号線沿いのレゲンゴス・デ・モンサラースには,100以上ものドルメンやクロムレックがある。アレンテージョにはこうした古代の巨石遺跡が多い。町の周辺は陶器とワインづくりが盛んだ。
丘の上の石の町並みは,広場からカステロに続く通りを中心に広がる。カステロからの眺望はお天気しだいだが,玄関に花をあしらった家並みの風景は,ここまでの道のりを決して後悔させないぬくもりがある。
丘を下った周辺の村での素朴な陶器工房や,オリーブの古木の風景はどこか懐かしさを感じる。