島の北西端にあるボルト・モニースは、人口2400人ほどの漁師町で、荒波のうち寄せる海岸に、溶岩がせき止めて出来た天然のプールがある。
町の背後の急斜面にはブドウ畑の段々が続き、畑を縫うように道が山へと向かっている。
ここからサン・ヴイセンテに向かって北岸を走る海沿いの道は、さらに険しい。山が、そして深く切れ込んだ谷が、そのまま海に落ち込み、垂直に切りたつ断崖から、滝も直接海へ落ち込んでいる。
この狭い道はトンネルや滝の下を抜け、岩の下を縫うように進み、スリリングなドライブを楽しむことができる。1950年に作られ「ゴールド・ロード」と呼ばれる。途中の駐・停車はできない。
険しい山の斜面から、テラスのように海に突出たセイシャルは、人口800人にも満たないブドウ畑があるだけの小さな村だが、北部の海辺の断崖を眺める絶好のポイントとなっている。