アラビダ半島の南岸,山が背後に迫る,人口約8000人の漁村。
海を望む標高200mにあるカステロはムーアの城跡だ。1165年アフォンソ・エンリケスが占拠した後,奪回されたが,サンショ1世が再び奪回した。14世紀の初めに集落ができ,以来今日まで漁業の中心となってい
る。
降り注ぐ太陽と青い海は,リスボンっ子のリゾートに,住宅地にと人々を引きつけているが,活気ある漁港の姿は変わらない。港には色鮮やかな漁船がひしめき,海水浴で賑わう浜に網を繕う漁師の姿がある。
リスボンのスペイン広場のターミナル,またはテレイロ・ド・パソから,フェリーで渡ったカシリャスからバスの便がある。

セジンブラを歩く
テージョ川の南岸からヴァスコ・ダ・ガマの生誕地シネス岬にかけた大西洋岸は,コスタ・アズルと呼ばれる。
リスボンからテージョ川に架かる全長2278mの4月25日橋を渡ると,左手に1959年に建てられたクリスト・レイCristo Reiがあり,高さ82mの台座から,テージョ越しのリスボン市街が望める。その上に両手を広げた高さ28mのキリスト像が立つ。
 橋を渡れば高速道路。セジンプラヘの道を途中で西に向かえば,岬の聖母薮会があるエスビシェル岬Cabo Espichel。
東に向かえばアゼイタンAzeitao。
自然公園となっているアラビダ山脈の南側は,セトゥーパルに向かう眺望の良いドライブウェイとなっ漁る。

(参考資料;ポルトガル政府観光局)