ウエールズ Wales

(ウエールズ都市・地域一覧)

グレートブリテン島の西の端に突き出た地域で、南北約256km、東西96km。メキシコ湾偏西風の影響で、年間を通じて降雨量も多い。やや温暖だが気候は変化しやすい。森と丘陵地帯で、3つの国立公園があり、面積がウェールズ全体の約20%を占める。中でも1085mのスノードン山を擁するスノードン国立公園はウェールズの中でも人気がある観光地である。


北ウェールズ
標高1085mのスノードン山を中心とする山脈地帯で、力強くそびえ立つ岩が多い。北東部の丘陵地帯は、森林、港や、丘陵、樹木に覆われて渓谷などが点々とある。その中に小さな古い市場が点在する。


中部ウェールズ
なだらかな丘陵、人を寄せつけない高地、自然美の失われていない山道、冷気のしたたる森林、静かな湖水地帯、海岸沿いの小村などが特徴としてあげられる地域。


南ウェールズ
首都カーディフがある。ブレコン・ビーコン国立公園の山々や、ペンブロークシャー海岸国立公園の砂浜、そよ風の吹くガウア半島、緑豊かなワイ峡谷など、自然美豊かな地域。


ウェールズ人の祖先は、スコットランド人やアイルランド人と同じケルト人。13世紀末にウェールズはイングランドとの戦いに敗れ、16世紀には完全に併合された。19世紀からウェールズ文化の再興機運が高まり、1998年にウェールズ議会の設立と自治化が決定されて以降、新たな時代を迎えている。駅名や標識などは、公用語に認められているウェールズ語が併記されている。「ウェールズ」とは、ウェールズ語で「カムリ Cymru 」。これは「同胞の住む国」の意。イギリスの一部であるけれど、独自の文化や言語を継承している。しかしながら、イングランドとの併合が早かったため、スコットランドや北アイルランドよりは社会制度などは比較的イングランドに近い。
ユニオンジャック(英国旗)ができたとき、ウェールズはすでにイングランドに併合されていた。そのため国旗の中にウェールズを表すものがない。しかし、ウェールズ公国として独自の旗を持っている。下半分が緑、上半分が白、中央に赤いドラゴン。(TA)