概要
湖水地方のコニストン湖を望む丘の斜面に立てられた邸宅。
19世紀の思想家ジョン・ラスキンが晩年を過ごしたことで知られる。
ラスキンは詩人であり美術評論家でもある。文化財の保護運動に熱心で、ナショナル・トラストの創設にも貢献した。

ブラントウッドはもともとコニストン湖の展望ポイントになっていたところで、18世紀末に家が建てられた。そして何人かの所有者を経て、1871年にラスキンの手に渡った。

ラスキンは家の増築を行って、絵画や陶器などのコレクションで埋め尽くした。彼が亡くなると、同居していた芸術家アーサー・セバーンが家を引き継いだ。
年間10日間は家を公開するというラスキンの遺志は守られず、高価な絵画は売り払われてしまった。
その後は篤志家に買い取られ、保護団体に管理されるようになった。

コニストン湖はウィンダミア湖の西方に位置し、湖水地方で3番目に大きい湖。
夏期は蒸気で動く珍しい「蒸気ヨット」が運航される。kbt