概要
カンボジアの旧札に描かれている絵がカオプラビ八−ンである。12世紀最盛期を迎えたクメール王国が9世紀から300年の年月をかけて完成させた。カオプラビハーンはタイとカンボジアの国境のカに聳えるクメールの大神殿の遺跡である。正確にはカンボジア領にあり,カンボジア側での名称はPreah Vihear(プレア・ビヘール)という。
『丘の上の尊い寺』を意味する神殿は、北から南ヘー直線に約900m伸び、あのアンコールワットをしのぐクメール遺跡の中でも最大級である。山頂にある本殿と、そこに至る参道などで構成されている。入口から参道までは約30分かかる。
頂上の本殿の奥はおよそ500mの絶壁でカンボジアのジャングルが広がっている。カンボジア領にありながらタイからしか入れないというこの遺跡は、紛争やカンボジア内戦の影響でかつては訪れることが難しく20年の間閉鎖されていた。