概要
アンカラの東200km

人口2500人ほどの小さな田舎の村だが、村はずれの丘に世界遺産に登録されているハットウシヤ遺跡とヤズルカヤ遺跡がある。
近郊にはヤズルカヤ遺跡もあるという、古代アナトリアのヒッタイトの文明の中心地域であった。
ハットウシヤはヒッタイトの首都であったところ。
ヤズルカヤには岩に碑文が残されている祭壇であった。
ボアズカレにはホテルらしいものはなく、ペンションが12軒あるだけ。
村の中に小さな博物館はある。月曜休館だが、他の日も休みになっているほどのところ。村からハットウシヤ遺跡は歩いて行けるが、ヤズルカヤ遺跡へはタクシーをチャーターして往復しないといけない。


ハットウシヤ遺跡 Hattusa

小高い丘を囲むように宮殿遺跡が点在している。紀元前13世紀に建てられたヒッタイト帝国の宮殿で、周囲を6km続く2重の城塞で囲まれた都市であった。現在もその城塞の一部が残っている。
アップダウンの坂道の続く広い敷地に点在する遺跡を歩くとかなり時間がかかる。
ボアズカレからタクシーをハイヤーすると、遺跡のポイントヘ運転手が連れていってくれる。

主な遺跡は以下の通りで、丘の斜面に残されている。
大神殿ビュユク・マベッドBuyk Mabed
ヒッタイト神殿の中でも原形が最もきれいに保持されている遺跡とpされる。
サル・カレ(黄色い城)Sari Kale 
ビュユク・マベッドから、南へ300mほど下り、さらに丘をくねりながら上る。
アスランル・カブ(ライオンの門)Aslanli Kapi
町を囲む6つの門の1つで南の門。
2頭のライオン像が門の両側にあって邪悪な精霊から町を守るとなれた。
東のクラル・カブまでが原形を残している。
ビュユク・カレ(大要塞)Buyuk Kale
イェニジェ・カレYenice Kale

アスランル・カブの東側に立つ
なだらかで平たい城塞にする前は、高さ30mの尖った岩であった。
イェル・カブYer Kapi/スフェンクスリ・カブSfenksli Kapi(スフィンクスの門)
アスランル・カブから600m歩いたところにある。
大きなスフィンクス像にに守られていた。
現在はイスタンブールとベルリンの博物館に展示される。
クラル・カブKral Kapi(王の門)
イェル・カブから北東へ下り、左手の4つの寺院をの先にある。
レリーフに高貴な顔立ちの人物が彫刻されている。
これは王ではなく、斧と刀を持ってこの町を守護する、ヒッタイトに伝わる戦士の神である。
オリジナルはアンカラの博物館に所蔵されている。
ニシャンタシュ&ギュネイーカレNisantas & Guney Kale
坂を下ると、長い碑文の刻み込まれたニシャンタシュの碑石がある。
ヒッタイト帝国最後の王スピルリウマ2世の時代のものとされる。


ヤズルカヤ遺跡Yazilikaya

ハットゥシャの遺跡入口から坂を3kmほど上ったところに位置する。
ヤズルカヤは「碑石」という意味で、多くの碑石が所蔵されている、
2つの展示室がある。
帝国時代の最も重要な聖地だった左手の広い部屋、
素晴らしい状態で保管されている彫刻のある部屋。