概要

カルスの南東約240km。東のイラン国境までは35km、車で約20分。
標高約2000mに位置する、人口3万6千人ほどの辺境の町の眼前に、雪を抱く伝説の火山アララットが横たわる。
カルスからの道は、南にアララット山を見て、やがて山の西に回り込んでドウーバヤズゥットに入る。
東の郊外約5kmには、1685年に着工し、ほぼ1世紀かけて築かれたイサクパシヤ宮殿の壮大な姿が佇んでいる。
セルジュク、オスマン、ペルシャ文化などの混在した建築様式が見られるこの建築物には、大きな鏡がはめ込まれていたというダイニングルームをはじめ、壁に囲まれた部屋が366室ある。

国境に近い東35kmには、1920年に落下した隕石による深さ70mのクレーター、メテオチュクルがある。
国境に向かう道を約20km、さらに山道を南へ5km登ると、ノアの箱舟と伝えられる大きな舟形の岩があり、その展望所に箱舟調査の資料を展示した小さな博物館がある。ここから、アララット山の小峰が見え、遥か東に国境の町が見えてくる。


アララット山 Agri Dagi
標高5137m。トルコの最高峰で、雪を抱いた姿は雄大。旧約聖書に記されているノアの箱舟が漂着した山と伝えられている。
2つの峰からなり、主峰は、ビュユク=偉大と呼ばれる。
雲に包まれることが多く、町から見ると山の背後に陽が昇る日の出前が最も美しい。gto

(パスポート携帯)
国境に近いため、たびたび検問がある。パスポートを所持していないとその先へ通行できない。