旧市街
ヨーロッパ側にある、切れ込んだ入り江の金角湾とボスボラス海峡、マルマラ海、テオドシウスの城壁に囲まれた地域。
ローマ帝国時代は現在の旧市街だけがコンスタンティノープル(イスタンブール)だった。
金角湾とボスボラス海峡に近いところに、トプカブ宮殿やブルーモスク、アヤソフィアなど歴史的建造物やグランドバザールなど集中する地で、絶えず観光客が多く集まる。
多くの道路が細くて入り組んでいて、一方通行で、大型のバスなどが進入できない。
建物も近代的なものはなく、ホテルもこじんまりした古いものが多く集中している。
観光客が一年中多いため、狭い通りにずらりと並ぶレストラン街も旅行者でにぎわっている。
ほとんどのツアー観光はこの旧市街の歴史的建造物の集中する地区を徒歩で巡る。
西寄りは緩やかな丘陵は住宅地なっている。

(主なエリア)
エミノニュ Eminonu
ガラタ橋たもと周辺の桟橋が並ぶエリア。
イェニ・ジャミイYeniCamiやエジプシャンバザールがある。

シルケジ Sirkeci
エミノニュの隣で、鉄道のシルケジ終着駅周辺

スルターナメットSultanahmet
2大モスクと宮殿のあるエリア

ベヤズット Beyazit
イスタンブール大学のあるエリア
フェネル Fener

金角湾の南岸を進んだエリアで、オスマン朝時代にギリシャ人が多く住んでいたので、ギリシャ正教会の主教座がある。

バラト Balat
イスタンブールのユダヤ人の居住区だったところ。


新市街
金角湾を挟んで旧市街の対岸が新市街の始まりで、ボスポラス海峡沿いにずっと北方向に広がる。
旧市街とはガラタ橋、アタテュルク橋が結んでいる。
海辺のわずかな地区を除いて丘陵地へ自然発生的に拡がり、細い坂道が伸びている。
中心となる地はタクシム広場で、そこから旧市街方向へは、繁華街となり、目抜き通りには旅行者や地元の若者が集まるおしゃれなショッピングエリアとなっていて、一日中賑わいを見せている。
観光名所は少ないが、最も大きな目玉はドルマバフチェ宮殿だ。
ベルサイユ宮殿やウイーンノシェーンブルン宮殿と同じような大きさでたっぷり半日かかる。
ガラタ橋から近いガラタ塔も人気がある見どころで、塔上から旧市街の大きなドームのあるモスク群が一望できる。
現代イスタンブールのビジネスの中心地でもある新市街には、高級ホテルや長期滞在向けのレジデンスも多い。

(主なエリア)
タクシム Taksim
タクシム広場Taksim Meydaniはバスターミナルのもなっている新市街の中心となる大きな広場。

イステイクラル通り Istiklal Caddesi
タクシム広場からテュネル広場Tまでの歩行者専用道路。おしゃれなブティックやカフェが多い若者で賑わう通り。

カバタシュ Kabatas
プリンシズ諸島やヤロワ行きのフェリーが発着する桟橋、タクシム広場へのケーブルカー、フニクレールの駅がある。

ベシュクタシュ Besiktas
カバタシュの北隣で、ドルマパフチェ宮殿がその間にある。

カラキョイ Karakoy
ガラタ橋際で、チュネル(地下鉄)の駅があり、近くにガラタ塔がある。

トプハネ Tophane
古いオスマンの大砲工場の跡で、2つモスク、クルチ・アリ・パシヤ・ジャミイとヌスレティイェ・ジャミイがある。モスクの裏側には、水煙草・カフェが軒を連ねている。

ベヨール Beyoglu
ハスキョイ Haskoy
金角湾の北岸、コチ博物館がある。

サルイェル Sariyer
新市街の北の方に位置する。
エミルギャンにあるサークプ・サバンジミュゼスィ(サークプサバンジ美術館)。
その先のサドベルク・ハヌム・コチ・ミュゼスィ(考古学博物館)が見どころ。
魚料理のレストランが並んでいる。


アジア側
観光スポットはは少なく、昔ながらの面影を多く残す小さな町が集まる住宅地をなっている。
なかでも、ユスキュダルはもっともにぎやかな街で大きなモスクやバザールもある。
アジア側の各都市からの鉄道の終着駅ハイダルパシャ駅。

(主なエリア)
ユスキュダル Uskudar
-乙女の塔Kiz Kulesi

クズグンジュックKuzguncuk


カドゥキョイ Kadikoy
ユスキュダルの南側、火曜市が人を呼ぶ海辺の美しい町。
小さなギリシャ正教会がある。

ハレム Harem
-セリミイェ兵舎 Setimiye Kislast:
クリミア戦争(1853〜56年)中にイギリスのフローレンス・ナイチンゲールが看護に従事していたことがある野戦病院の役目を果たした。

チャムルジャCamllca

ペイレルベイBeylerbeyi

-ペイレルベイ宮殿Beylerbeyi Sarayl