概要 標高2150m、ユーフラテス川が迂回するマラティヤ山脈の南にある円錐形の山。 BC3世紀頃、この地方は初代のコンマゲネ王サモスlの時代に交易を中心として栄えた。~-嫡孫ミトリダテスTがセレウコス朝アンティオコスの王女と婚姻を結び、アンティオコス一世を名乗った。 この王の陵墓が山頂にあり、アナトリア東部でも特異な遺跡として、ユネスコの世界文化遺産に登録されている。 アンティオコスTが退位した後の王国は国力を失い、72年には完全にローマ帝国の支配下となる。一方、ヘレニズム国家の1つで、シリアを領有していたセレウコス朝もBC63年にボンヘウスに滅ぼされた。 石が高く積み上げられた山頂の陵墓は砕石で覆われ、山頂の円錐形が際立っている。 東のテラスにはアンティオコス王やアポロン、ゼウス、ティケ、ヘラクレスなど巨大な5体の神像、それにワシとライオンの像が並んでいる、西のテラスにも同様に神像が並ぶ。損傷は激しいが、王やアポロンの大理石の頭部などが無造作にころげ落ちており、不思議な光景を醸している。 拠点となる町は、カフタ、マラテヤ、アデゥヤマンだが、カフタが最も近い。 東西のテラスでは、シーズン中は、日の出や日没を見る人々で混み合う。 中腹の休態所(カフェテラス、トイレ、入場ゲートがある)から頂上まで長い石畳の道が続き、片道約20分ほど歩いて登る。 日中は日差しを遮るものは何もなく、飲料は必携。夏場でも夜は冷えるので、防寒着も必要。gto アクセス いずれの拠点となる町からも公共交通機関がないのでツアーに参加するか車をチャーターする。 空路: イスタンブールからマラテヤまで1日1便、1時間40分 バス: 各地からアデゥヤマンまで来る。ここから直接山へ行くと約3時間。 アデゥヤマンからカフタまでミニバス約30分。 カフタからタクシーをチャーターして山に入口まで70q。 そこから山頂までは徒歩10分。山の入口で入場券を購入する。 |