概要
ネヴシェヒルNevsehirの南85kmに位置する、要塞の裾野に広がる町.
夏でも雪が残るアラ山脈(アラ・ダーラールAla Daglar)を背にするところで、農業の盛んな地。
セルジューク、オスマン時代のモスク、神学校、霊廟など保存状態のいい歴史的建造物や記念碑もが数多い。

かつてヒッタイト時代には「ナヒダもしくはニキク」と呼ばれ、その後「ニクデ」となり、共和制になってから現在のニーデに改名された。
町はセルジュークのスルタン・アラエッディン・ケイクバトの時代に修復、再建され、中央アナトリアの要地の一つに成長した。

1333年、アラブの地理学者イヴン・バトウーダが来訪し、「ニーデがカラマンオール族とモンゴル人の戦いにより、廃墟同然となった」と記している。
その後、異なる民族の支配下に入り、1470年、征服王スルタン・メフメットの時代にオスマン帝国の領土となった。


アクセス
バス
カイセリKayseriから1時間30分
ネヴシェヒルNevsehirから1時間
など各地からの長距離バスが運行されている。いずれも1時間間隔で、日曜日は半減する。
長距離バスターミナル(オトガル)はイステイクラル通り Istik1al Caddesiにある。


ニーデの見どころ
シュンギュル・ベイ・ジャミイSungur Bey Camii
セルジュク朝の時代に建てられたが、1335年にモンゴル人によって修復され、建築様式が不思議に入り混じった建物。

アラディン・ジャミイAlaoddin Camii:
要塞の丘にあり、この街で最大のモスク
セルジュク朝時代の1223年に造られたもの。

アク・メドレセ Ak Medreso
セルジュク後期1409年の建造。
正門の上にあるアーチにネギ坊主形である。
ここには文化センターも併設している。

ヒュダヴェンド・ハトゥン・テュルベシHudavend Hatun Turbesi
セルジュク期1312年の素晴らしい墓、

ドゥシュ・ジャミDis Cami
ニーデ博物館 Nigde Muizes

アクサライAksarayに近いアッシリアの都市アジェムホユクAcemhoyukから出土したものや、ヒッタイトからフリギアの時代のもの、
ティアナTyana(ニーデの南西23kmにあるローマの町、現在のケメルヒサルKemerhisar)から出土した彫刻ものの収蔵品を展示している。
ミイラも数体展示されており、その中には1960年代にウフララ渓谷Ihlara ValleyのユランルYilanliの教会で見つかった、10世紀の金髪の尼僧のミイラもある。
月曜休み


ニーデ周辺の見どころ
エスキ・ギュミュシュレル修道院 Eski Gumusler Monastery:
ニーデの北東10kmにある。
入口から通路を進む中庭を取り巻いて、岩を削って造られた居住区、地下聖堂、厨房、食堂、ワインや油のための深さのある貯蔵庫がある。
地面には、深さ9mの垂直抗の通気孔となっていた小さい穴がある。
主聖堂には、7世紀から11世紀にかけて描かれたビザンチン時代のフレスコ画がある。

アラ山脈国立公園 Ah Daglar Milli Park:
タウルス山脈Taurus Mountainsの中ほどで、起伏の多い山々がカイセリKayseri、ニーデNiggde、アダナAdanaの間に落ち込んでいるあたりになる。
トルコでも人気があるトレッキングで、滝が点在するごつごつした石灰岩の山並みを抜けて行くルートになっている。
なかでも、ザマントウ川 Zamanti Riverにあるカブズバシュ滝 Kapuzbasi Waterfallは人気のところで、カイセリの南70kmのヤフヤルYahyaliからアクセスするといい。
ニーデにはこの地域のハイキングにガイド付きのツアーがあるので、それを利用するといい。