ゼルヴェ野外博物館 Zelve Acik Hava Muzesi
ギョレメとアヴァノス間のルートの途中、チャヴシン Cavusinから東への道に、自然の風化作用や、岩の崩れから出来上がった赤土の3つの谷に、人が居住していない家や岩窟教会が集中している。これらを博物館として保存している。
3つの谷のうち、第一の谷は最も広く、雄大だが、浸食が進行し崩壊の危険があるために閉鎖されている。

9〜13世紀にかけて修道生活を送るための隠遁所となっていた。
1952年まで人が住んでいたが、谷にそれ以上住むのは危険すぎると判断されたため、この年、村人たちは数km離れたアクテペAktepeに移住している。

岩を削って造り上げた家や小さい簡素なモスク、修道院、などとともに、鳩の巣穴がある。カバドキアの人々がその肉を食用としてきたり、フンを肥料として用いた鳩の為に作られたもの。
この博物館にある主な教会は、以下のものだが、壁画の浸食が進んでいるところが多い。
バルクル・キリセ(魚の教会)Balikli Kilise:魚を描いたもの
ユジェムリュ・キリセ(ブドウの教会)Uzumlu Kilise:ブドウの房を描いたもの
ヤズルルク・キリセ(聖典の教会)Yazlilik Kilise
ゲイクリ・キリセ(鹿の教会)Geyikli Kilise


アクセス
ユルギエップ、ギョレメとアヴアノス間を走っているバスが、途中でゼルヴェに立ち寄る。
夏季は1時間間隔、冬季は2時間間隔。