概要

フリーウエイH-2の北の起点に位置する高原の町。
北部にある広大なパイナップル耕作地労働者の集落として栄えていた。
20世紀に入り、スコーフィールド陸軍基地の町と付随した住宅地として発展してきた。
スコーフィールド基地は連邦政府に属する軍用地であるために通常は立ち入りが禁止されているが、毎年8月に21kmのハーフマラソンが開催され、その際には基地内の一部も一般にも開放される。

ヒーリングストーン
バスをカリフォルニア通りで下車して左に1kmほど歩くと、道路の右側にある教会の脇に、白い祠(ほこら)が立っている。
中に鎮座する3つの石は、「ヒーリングストーン」と呼ばれ、ハワイアンの間では、病を癒すパワーがあると信じられている。
この岩は最初、町の中を流れる川の河原に放置されていたが、19世紀の中頃にアイルランドからの移民でハワイアンを尊敬する牧場主が、牛を使って運び上げ、町の北部の平原に移したという記録がある。
しかし、この石に厄払いや病気を治癒する力があるという話が伝わってからは、参拝者があとを絶たず、クカニロコ遺跡が荒らされることを心配した地元の人々はさらに数ヶ所を転々としたあと現在の場所に落ち着いたという。
現在ではハワイアンだけでなく、ヒンズー教の信徒たちも神聖な石として崇めるようになっており、毎月一度集まって浄め、祈祷を行っている。
ヒンズー教徒による崇拝が行われるきっかけになったのは、一番大きなやや黒ずんだ石の形が、ヒンズー教の神、シバにそっくりであることからという。


クカニロコ遺跡
ワヒアワの町の北の郊外にある。
ハワイアンの聖地で、かつて王族が出産に使っていたところで、石が点在していることからバースストーンとも呼ばれている。。
カメハメハ大王に統一される前は、ハワイの各島にはそれぞれ王様(アリイ)がいたが、オアフ島の場合には一時、ワヒアワが政治の中心点となっていた。
当時は権力の存続のためには神の加護が必要と信じられ、生まれる子供にマナ(超自然の力、霊力)を与えるとされたこの場所が、王子の誕生地として選ばれた。
オアフ中から集まった王たちが座って見守る中、女王がクカニロコと呼ばれる岩に寄りかかり、特別の霊力を持つ産婆に助けられて男の子を出産すると、将来の無事と成功が保証されたといわれる。
新生児はすぐに近くにあった神殿(ホオノパフ・ヘイアウ)に運ばれ、王たちの立ち会いのもと、へその緒(ピコ)を切る儀式が営まれた。
このときに誕生を知らせる太鼓の音が、ワヒアワの高原に響き渡ったと伝えられている。その神殿(ホオノパフ・ヘイアウ)はクカニロコの北側にあったが、現在はその跡形もなく消滅してしまっているが、遺跡周辺に点在する石はバースストーンとも呼ばれている。


植物園
ワヒアワの中心地から少し離れたところにホノルル市が管理する無料のワヒアワ植物園がある。
熱帯雨林、着生植物、大型シダ、アロイド、ハワイの自制植物、ヤシなどが群生している。トロピカルの花はない。
ザバスTheBusはワヒアワの町で52番から62番に乗り換える。植物園の前に停留所がある。1396 California Avenue.


アクセス
ザ・バスTheBusはアラモアナセンターから52番、ノースショア方面行きで、1時間10分で
ワヒアワ・カリフォルニア通り Wahiawa California/Cane。乗降客が少ないので、車内の案内を聞き逃さないように。案内があったらすぐに停車のひもを引く。






                                                 (参考資料:オアフ観光局)