モンテネグロ
ツェティニェ Cetinje †
見どころ †
- ツェティニェ国立博物館:
イコンのため特別に設計された展示室がある。
奇蹟のイコン「フィレルモサの聖母」といわれるキリスト教の至宝が見どころ。
この聖像画が描かれた場所や時期は未詳だが、トルコのスルタン・バヤジト二世が1484年、これをヨハネ騎士修道会、後のロードス騎士修道会およびマルタ騎士修道会に贈り、そこから18世紀にロシア皇帝に譲られたことが知られている。
イコンは1930年、ロシアの亡命者からセルビアのアレクサンダル・カラジョルジェピッチ王の手に渡り、さらに1941年、他の二つの聖遣物とともにオストログ修道院へ移された。
二つの聖遺物、洗者聖ヨハネの手と聖十字架の断片のほうは現在、ツェティニェ修道院に保存されている。
- 青の宮殿(1895年);
皇太子の居館で、ツェティニェの歴史的中核を成すニェゴシュ公園にある。
ニコラ公が息子ダニロのために建てた。
建設は1894年に始まり、翌1895年に完成。
正面の豊かな装飾が示すように、時代遅れの第一帝政様式に属する。
- ニコラ王王宮(1867年);
当初はニコラ公の居館として建てられた。
現在の外観は1910年、公が王位につき、モンテネグロが王国となった時のもの。
1926年以降、国立博物館となっている。
- ブラシカ教会;
ツェティニェ最古の建造物。
教会は遊牧民ブラフ人が1450年に建てた。現在の形は1864年のもの。19世紀末に、モンテネグロが1858年から1878年までの戦争でトルコから捕獲した1544本の銃身でつくった風変わりな垣根が建てられた。
(参考資料:Montenegro Guide by Studio Strugar)