オールドルフ Ohrdruf

(「オーアドルフ」とも表記される)
テューリンゲン州
人口約9,500人

概要

州都エアフルトの南西30kmに位置する。
領主が暮らした城の周りにオーラ川のほとりに家並みが続く長閑な佇まいの町。
オールドルフという小さな町はバッハが少年時代に5年間暮らしたところである。

10歳になる直前、両親を相次いで亡くしたヨハン・ゼバスティアン・バッハは、兄ヨハン・ヤーコプと一緒に、長兄のヨハン・クリストフのもとに身を寄せ5年間を過ごした。
長兄はこの町の聖ミヒャエル教会という教会でオルガン奏者をしていた。
バッハは教会付属のラテン語学校に通い、音楽をはじめプロテスタントの教義、ラテン語、数学などを学んだ。

長兄のヨハン・クリストフからはオルガンの手ほどきを受けていたが、なかなか見せてもらえなかった当時一流の大家の作品の楽譜を保管棚から夜こっそり持ち出して、月の光を頼りに書き写しているのを兄に見つかって取り上げられてしまった、という逸話が残っている。これで先人の音楽を貪欲に吸収し、作曲技法を身に付けたと伝えられている。
複数の旋律を重ねる対位法を始めとするバッハの音楽理論の基礎は、この地で培われたといわれている。

度重なる火災や戦渦に遭い、バッハに関わる貴重な資料なども大半が焼けてしまった。
加えて、第二次大戦後の東ドイツ時代に、長い間そのままに放置されてしまっていた。
ドイツ統一後、聖ミヒャエル教会の塔だけが修復されている。塔の一番上に1999という完成年号が刻まれている。
塔の建つ広場から、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ通りを数分歩くと、長兄のヨハン・クリストフが住んでいた家の跡があり、記念プレートがかかっている。
現在ある建物は当時のものではなく、戦後建て直されたものである。

オールドルフへのアクセス

フランクフルトとベルリンの中間にあるゴータ駅がバスへの乗換駅となる。
ICE特急でもこの駅に停車しない便もあるので、注意して利用する必要がある。
フランクフルト中央駅 Frankfurt(Main)Hbfから ICEで約2時間
ゴータGotha駅から バス 860番で25分

アイゼナッハに滞在する場合には、
アイゼナッハEisenachからGothaまで普通列車RBで約25分。

市街地

町はこじんまりしていて、旧市街からバッハと関連のある聖ミヒャエル教会やエーレンシュタイン城は隣接しており、見て回るのにそれほど時間もかからない。
マルクト広場には市庁舎が建つ。1546年に、それまであったゴシック様式の建物から、ルネッサンス様式に建て替えられたもの。
近くの公園にはバッハ兄弟の記念碑も立つ。

見どころ

聖ミヒャエル教会 St.Michaelis Kirche

オールドルフは、724年~726年の間に聖ボニファティウスが、ドイツへの布教活動のためにミカエルを祭って小さな修道院を建設したところである。
1695年の春、両親を亡くし孤児となった10歳のバッハは、この町で教会オルガニストを務めていた当時24歳の兄ヨハン・クリストフのところに身を寄せた。
この教会は第二次大戦で破壊され、当時のオルガンもこわれてしまった。
現在の聖ミヒャエル教会は、1999年に再建された塔だけからなっている。

エーレンシュタイン城 Schloss Ehrenstein

領主の住居であった。現在の建物はザクセン=ゴータ公がここを拠点としていた16世紀後半に40年ほどかけて建てられたもの。
バッハ少年は教会の聖歌隊の一員として、この城の領主エルンスト公のもとにもしばしば訪れていた。
東ドイツ時代に放置されていたが、統一後、一部が修復されてバッハ博物館となっている。バッハの学籍簿やヨハン・クリストフの資料などバッハ関連の文書などが展示されている。















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