アンクラム Anklam

メクレンブルク=フォアポンメルン州
人口 約14,000人

概要

ポーランド領との国境にあるシュチェチン湖(独語Stettin、英語Szczecin、ポーランド語Zalew Szczecinski)の西部に位置する。
シュチェチン湖に流れるペーネ川の河口から8㎞の川岸にあるのがアンクラム。

中世には、ポメラニア公国の一部であり、ペーネ川の水路の始まりのポイントとして交易上重要な地域だった。1244年にはハンザ同盟に加盟している。
三十年戦争、七年戦争を経験し、第2次世界大戦で壊滅的被害を受けた。
ポツダム宣言でポンメルン州は解体され、ポメラニアの大部分がポーランドに編入されると、アンクラムはドイツ民主共和国のメクレンブルク=フォアポンメルン州の一部となった。これもすぐに解体し、アンクラムはノイブランデンブルクに組み込まれ、統一的な社会主義国に再建された。
1990年のドイツ再統一後は、同時に再設置されたメクレンブルク=フォアポンメルン州の一部となった。

15世紀に再建された12世紀の聖母マリア教会には、19世紀に近代的な尖塔が付け加えられ、1947年に修復された。


ドイツ統一後、市街地が再建され、中世の市城壁や噴水、防御設備をはじめ、北ドイツの典型的なレンガ造り建築の教会や切妻破風屋根の家並みが建ち並びとても魅力的な景観となっている。

アンクラムを世界的に有名にした人物は、この町出身のオットー・リリエンタール Otto Lilienthal である。
オットー・リリエンタール(1848年5月23日 - 1896年8月10日)は、ドイツの初期航空工学(応用空気力学)発展に貢献した航空パイオニアの1人とされていた。
アンクラムで鳥の羽根を応用し、最初の飛行を試みた。滑空する様子がそれが世界中に配信されることとなった。のちのライト兄弟にも大いに影響を与えることとなった。

市内にはオットー・リリエンタールを記念したオットー・リリエンタール博物館Otto Lilienthal Museumがある。

アクセス

鉄道

ベルリン中央駅 Berlin Hbf.から普通列車REでアンクラムAnklamまで2時間20分、2時間間隔















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