バート・ライヒエンハル Bad Reichenhall

バイエルン州
ベルヒテスガーデン地方
人口約18,500人

概要

ザーラッハ川Saalachの最後の峡谷が平地に流れ出るあたりに位置するバート・ライヒエンハルは鉱泉保養地、塩の町として知られている。

バート・ライヒェンハルは「アルペンザルツ」の産地。地名の「ハル」は古代ケルト語で「塩」を意味するとか。
アルプス山脈の岩塩層から採取される塩、この塩とともに発展してきた

中世には塩の生産・交易が始まりヨーロッパ中に運ばれていた。この地に富と繁栄をもたらす塩は「ホワイト・ゴールド」と呼ばれている。
バート・ライヒェンハルは、19世紀になって塩の治癒力を利用した保養施設や高級ホテルが作られるようになった。
バート・ライヒェンハルでは、今も岩塩の採掘が続けられている。また周辺には塩の博物館や採掘跡、塩を利用したトリートメントが受けられるスパ施設など、この地方ならではの魅力的な塩スポットが点在する。

ヨーロッパ各地から保養客を迎えるバート・ライヒェンハルは、自然と共存するように作られた街に、緑がいっぱいあり、街の中心は歩行者専用道路が多く、お年寄りや子どもも安心して散歩が楽しめる。噴水が多いのも特徴で、この小さな街に70もの噴水がある。

聖ツェーノ教会とザーラッハ川の橋の間が目抜き通りになっており、そのうち最も賑やかな商店街はルートヴィヒ通り Ludwigstrasseと呼ばれているが、町はその通り沿いに、約2kmにわたって細長く伸びている。カフェや土産店、ブティックなどが建ち並ぶショッピングストリートとなっている。

バート・ライヒェンハルへのアクセス

ミュンヘン中央駅Munchen Hbfからザルツブルグ方面行きで
ECで1時間35分、快速で1時間50分
フライラッシングFreilassing 乗継、ローカル線BLBで20分
バート・ライヒェンハルBad Reichenhall 着

ザルツブルク駅 Salzburg Hbfからはローカル線BLBでバート・ライヒェンハルまで35分。
ほぼ30分間隔。

ルペルトゥス・テルメ Rupertus Therme

温泉を思う存分楽しめる総合スパ施設。アルプスの大自然を生かして作られている。
アルプス塩泉を使用した温泉プールには、塩濃度の高く体が浮く温泉などがある。
50名も入れるという屋外の山小屋風サウナや岩塩採掘場風のサウナなど、様々なサウナ施設のほか、各種トリートメントが受けられるウェルネスセンターやフィットネスジムも完備している。
バート・ライヒェンハル駅から徒歩7分

バート・ライヒェンハルの見どころ

聖ゼノン(ツェーノ)教会 St.Zeno Kirche

市街地の北、横に走る街路に面している。 12世紀に建てられ、16世紀の改修を経て、のちにバロック化されたこの教会は、アルプスの北にあって、同じく聖ゼノン(ツェーノ)に捧げられたヴェローナの有名なロマネスク教会と対をなしている。
ロンバルデイアの影響は、全体の構造や正面入口の装飾に認めることができる。
アーチの迫り石の色が交互に変わり、両端の小円柱がうずくまった獅子に支えられているのである。アルプス地方では聖ゼノンは洪水の危険から守ってくれる聖人とされているが、教会正面のタンパン(三角小間)には、その聖ゼノンとザルツブルクの初代司教聖ルーペルトSt.Rupertに囲まれて、聖母子像が彫られている。
主祭壇の装飾は、1962年、聖母戴冠を主題とするイン川流域地方の工匠たちによる群像をもとに、祭壇装飾として配置されたものである。

バート・ライヒエンハレ製塩博物館 Bad Reichenhaller Salzmuseum

1834年、バイエルンのルートヴィヒー世は、当時流行していたトルバドゥール(南仏恋愛詩人)好みのスタイルで、この製塩所を建てさせた。
約200年回り続ける食塩水を汲みあげる二つの巨大な水車が汲み上げポンプを動かしている。
次いで大理石で壁面を覆った廊下や地下通路が、旧式の機械装置が残っているいくつかの取水場に通じている。たとえば103mもの長さの伝導アームがあり、5つのジョイントを使ってカール・テオドール鉱泉Karl-Theodor-Quelleのポンプを動かしている。















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