ユーバーリンゲン Uberlingen

バーデン・ヴュルテンベルク州
人口:約23,000人

概要

ボーデン湖畔にあるこの神聖ローマ帝国の古都は、きわめて温暖な気候に恵まれている。
水上スポーツ施設が整っている点を買われて夏のリゾート地になっている。

日照時間が平均以上に長いこともあるが、ほぼ地中海的な気候に恵まれ、植物が生い茂り、魅力的な湖畔プロムナードやテルメ施設は花で溢れ、市庭園には屋外サボテンのエリアもある。庭園文化の道という他では見られない特別なプロジェクトも実施されている。
またユーバーリングンには50年余りの永いクナイプ療養の伝統があり、ドイツで最南端のクナイプ療養地として知られている。

ユーバーリンゲンの地名は2002年7月1日の上空における2機の航空機の衝突事故で知られるところとなった。
2002年7月1日の21時35分ロシアのバシキール航空2937便(チャーター便、ツポレフTu-154M、乗客60人、大半は子供と乗員9人が搭乗)とDHL611貨物便(ボーイング757-23APF、パイロット2人が搭乗)がユーバーリンゲン上空1万メートルで空中衝突した。両機に搭乗していた71人全員が死亡した。
バシキール機は、スペインのバルセロナに向け飛行中、DHLの貨物機はイタリアのベルガモを離陸、ベルギーの首都ブリュッセルを目指していた。

ユーバーリンゲンへのアクセス

スイス・チューリッヒ中央駅Zurich HBからドイツ・ストュッガルトStuttgart行き特急ICで約55分。
シンゲンSingen(Hohentwiel)でローカル線普通列車IREに乗り換えて25分。
ユーバーリンゲンUberlingenに到着。
ほぼ1時間間隔。
ドイツからはストュッツガルトStuttgartからスイス・チューリッヒ行き特急ICで2時間15分でシンゲンに到着する。

見どころ

ミュンスター広場 Munsterplatz

この広場に面して、ミュンスター(ゴシック様式の教会堂)、市庁舎の北側のファサード、昔の市尚書局Alte Kanzlei のルネサンス様式の建物などが並んでいる。

聖二コラウス大聖堂 ミュンスター/Munster

ゴシック様式の教会堂。網目になった円天井のある5廊式身廊の巨大な内部空間をもつ。右側の側廊にある聖女エリーザベト礼拝堂内の「三日月を配した聖処女Maria auf der Monsichel」に注目のこと。 1510年制作のシュヴァーベン地方の作品。

市庁舎 Rathaus

右手の小塔から入って2階に上る。 市会議場★Ratssaal (1492~1494)は精巧を極めたゴシック様式で統一されている。内壁面はアコレージの装飾アーチで飾られた上張り、天井はわずかに反りをつけたリブ付きの木製。小彫像群は15世紀末のもの。

市立博物館 Stadtisches Museum

15世紀末の館に開設されているこの地方博物館の収蔵品の中芒は、キリスト誕生のうまやの模型Krippenが特に注目に値する。キリストの生涯の数々のエピソードを描いた小さな木彫群で、18世紀の作品。

周辺の見どころ

ザーレム修道院 Abtei Salem

東に11km。

ドイツ原始野外博物館 Freilichtmuseum Deutsche Vorzeit

湖岸遊歩道から6~7km南東へ行ったウールデイングン・ミュールホーフェンUhldingen-Muhlhofenにある。復元された杭上家屋Pfahlbau、原始(石器および青銅器時代)の集落形態などを見ることができる。















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