カナダ
旅行事情
通 貨 †
カナダドル CAD 1CAD=約101.62円
時 差; †
6つの時間帯がある
サマータイムは4月第1日曜〜10月最終土曜日 1時間進める
この時期の表示は従来標準時間(OST)と夏時間(PDT)に区別していたがS(Standard)、D(Daysaving)、現在はPT,MTのように表示されている~
- 太平洋標準時(PST)(バンクーバー、ビクトリアなど) 日本よりー17
- 山岳部標準時(MST)(カナディアンロッキー、エドモントンなど) 日本より-16
- 中部標準時(CST) (ウィニペックなど) 日本より-15
- 東部標準時(EST) (トロント、ケベックなど) 日本より-14
- 大西洋岸標準時(AST)(プリンス・エドワード、ハリファックスなど) 日本より-13
ニューファウンドランド標準時(NST)(セント・.ジョン) 日本より-12;30
気候・服装~ †
太平洋沿岸(B.C.州)~ †
- 春;東京より若干暖かいが朝夕は冷え込む。ウィスラーはまだ寒く雪が残る
- 夏;日中は湿度が低くてすがすがしく、気温は25度前後で過ごしやすい
朝夕は寒さを感じることがある。雨天の時には日中でも寒くなる
- 秋;秋の訪れは早く、日照時間が短いため、日中の気温もそれほど上がらない。朝夕はかなり冷え込む。9、10月でも降雪がある
- 冬;わりあい温暖で湿度が高い。雨天が多く、肌寒い程度だが、時にぐんと冷え込むこともあるので注意。平地では雪はほとんど降らない。降っても1日で解けてしまう
バンクーバー
カナディアン・ロッキー(アルバータ州)~ †
- 春;5月中旬までは冬を思わせる気候で、道路にも雪が残っている。ぽかぽか陽気になることは少ない。服装はほぼ冬仕度と考え、厚めの上着を持参する。
- 夏;6月は日中もまだすがすがしさが残るが、7〜8月になると、30度を越すことがある。しかし、朝夕はかなり冷え込んでくる。日中は半そでシャツでもいられるが、雨天になったり、夜の外出には上着が欲しくなる。日中の観光中に天候が急変することもあるので上着を携帯すべきだ。コロンビア大氷原はかなり冷え込む。
- 秋;晴天の日が多く、「インディアンサマー」といって、真夏のような暑さになる場合もあるが、朝と午後遅くからは冷え込んでいる。重ね着で対応し、ジャンパーなどの上着も持っていこう。
- 冬;スキー場はかなり厳しい寒さとなる。マイナス20〜30度で、降雪量も多い。
バンフ
中部平原地方(サスカチュワン州、マニトバ州)~ †
- 春;5月上旬までは冬の気候
- 夏;降雨量が少なく、乾燥した気候で一日の温度差が大きい。20度を超す程度。
- 秋;乾燥した空気が豊かな穀倉地帯を潤しているが、時折霜害などに悩まされることがある。
- 冬;ロッキー山脈から吹き降ろす乾燥した暖かな風(チヌーク)のため一日の気温差が10度にもなる。
ナイアガラ、メープル街道(オンタリオ州、ケベック州)~ †
- 春;5月上旬までは寒さはきつい。厚手のコート、ジャケットが必要になる。
- 夏;30度を超す暑さもあるが、日本のような蒸し暑さはないから、汗だくになるようなことはない。むしろ天候の急変で寒い風が吹きつけてくることを予想して、上着を携帯するべきだ。
- 秋;紅葉の美しい快晴の日が多いが、服装はジャケット、ジャンパー姿が一般的で、薄手のコートも必要となる。
- 冬;北部の高原地帯には雪が降り、スキー場となる。南部は降雪は少ないが、気温は氷点下になる。しっかりした防寒姿に、凍結した路面でも滑らないシューズが必要。
トロント
ケベック・シティ
大西洋沿岸地方;(アトランティック・カナダ)~ †
大西洋からの海流と大陸からの気団がぶつかり圧地方で、最も気候の変化の激しい地方である。
- 春;真冬の厳しい気候になったと思えば、暖かな風が吹いたりと気候は不安定。霧が多く発生する。寒暖の差はあるが、コートやジャケットは必要。
- 夏;半そで姿では寒さを感じる日が多いが、時折30度近くにもなる日もある。朝夕はかなり冷えるので薄手の上着が必要になる。
- 秋;朝晩の寒さが厳しくなる。天候の変化もめまぐるしい。20度を超えることはほとんどないので、ジャンパーなど上着は欠かせない。
- 冬;北極からの空気と海流がぶつかって暴風になることがしばしばあり、降雪量も多い。日々の温度差が激しい。氷点下になる日もあり、厚手のコートが必要。
シャーロットタウン
北西準州~ †
大部分は針葉樹林で、1年の半分以上は雪に覆われている。樹木限界線の北極圏では0度を超える日はわずか数週間に過ぎず、土地は永久凍土。
- 夏;氷結しない数か月間は10〜20度で、降雨量も少ないが、やはり午後になるとぐんぐん気温が下がってくる。上着は必携。
- 冬;マイナス20〜30度にもなり、降雪も多い。十分な寒さ対策が必要。
イエローナイフ
電 気 †
110V 60Hz プラグは日本やアメリカと同じAタイプ
電 話 †
国番号 1 アメリカと同じで一体化し、地域ごとにエリアコードで分けられている。
<カナダから日本への電話のかけ方>
ダイヤル直通でのかけ方は、以下の通り。
010(国際通話識別番号)+81(日本の国番号)+市街局番に0を抜いた電話番号
公衆電話にはコイン専用タイプと、クレジットカードも使えるタイプがある。コインは5、10、25セントしか使えないため、国際通話にはクレジットカードが使える電話が便利。カードを通して案内に従ってダイヤルするのだが、アナウンスはもちろん英語。
長距離通話用のプリペイドカードが使える電話も出てきているが、通話時間と料金の感覚が分からないと、使いづらい。
実際にはホテルからかけるか、日本の電話会社のサービスを利用する方が、多少割高になっても分かりやすい。
度量衡~ †
アメリカ同様マイル表示だったが、最近はメートル表示も併用されている。旅行者の目につきやすい道路などでは、マイルとキロメートルが併記されている。
出入国手続き; †
カナダ入国手順~ †
入国に際しては機内で配布される税関申告書が入国カードも兼ねる。
- 日本からの直行便
入国審査:パスポート、税関申告書を提示。
税関検査:ターンテーブルから荷物を自分で引き上げて、入国審査で提示した税関申告書を検査官に渡す。
- アメリカ乗継便
日本から最初に到着するアメリカ国内空港で入国・税関検査を受けてから、カナダ行きの便に乗り継ぐ。カナダの入国審査はカナダに入ってから行われる。
カナダの入国審査では、たいてい係員が一人ひとりに質問をしてくる。相手が年配の日本人であっても英語で通される。ハワイやロサンゼルスのように近くに日本語スタッフがいるわけではないので、添乗をする際にはフォローが必要だろう。何を言ってるか分からなくても、「サイトシーイング」、「グループツアー」といって添乗員を指差せば大丈夫。自分が添乗する際には、一番最後に並んで、グループ各員を見届けるようにしたい。
カナダ出国手順 †
- 直行便
国内線と同様の手順でゲートへ進む。
- アメリカ乗継便
チェックインカウンターで最終目的地(NRTなど)までのタッグを荷物に付けてもらってから、その荷物を各自持ってカウンター後ろのUSAの入国審査に進む。審査後、荷物のタッグがアメリカ以外の国に直行することが確認されたらすぐ近くのベルトに流す。これでアメリカ入国手続き完了。アメリカ内では到着・出発とも国内線同様になる。
アメリカは乗り継ぎのみで滞在しない場合でも、到着空港で入国手続きをしなければならない。ツアー参加者がアメリカの査証免除プログラムの資格をクリアしているかどうか、事前に確認しておくことが必要だ。
アメリカはカナダの空港内に入国管理施設を置いている。アメリカ行きの便に乗る場合は、他の方面とは別の専用口から入り、入国審査を受ける。アメリカの到着空港では国内線同様に特に手続きはない。
査証 †
観光・ビジネス †
観光、知人友人親族訪問、ビジネス出張、市場調査、学会等出席などの目的の場合、
- 日本国籍旅券の場合
最高6か月までビザ不要。
- 日本在住の韓国籍旅券の場合
日本国籍の場合と同様に不要。
ただし、韓国政府発行の一時渡航許可証での入国はできない。日本政府の再入国許可証のみを所有の場合は、旅券発給不可能な旨を記した韓国政府からの公式書類が必要になる。
- 日本在住の北朝鮮国籍旅券の場合
カナダ入国・通過ともビザ取得が必要。審査には少なくとも4週間かかる。
- その他の国籍の場合
中国、台湾、フィリピンなどは必要となるが、香港特別行政区の旅券、英国国民(海外)旅券はビザ不要だが、香港身分証明書の保持者は観光、通過ともビザ必要となる。
就学許可証 †
6か月以内の場合は不要。6か月以内でも、下記のケースはビザ取得が必要になる。
・カナダで合計6か月を超えて勉強したい場合
公立・私立の教育機関でフルタイムの学生として就学し、その教育機関のキャンパス内で働きたい場合
- 履修コースに必須の実習プログラムが含まれている場合
- ケベック州での就学
- 未成年者の就学
- 同伴家族
ワーキング・ホリデー †
日本とカナダの間では、ワーキング・ホリデー制度の協定が結ばれている。この制度は、観光、留学、就労ビザとは異なり、 若い人向けの特別な渡航のためのもので、現地でアルバイトをして滞在費や旅行資金を補いながら、最長1年間の滞在を通して相手国の文化に親しみ、理解を深めることを目的としている。日本からカナダへは、日本に在住している18歳から30歳まで(申請時)の日本国籍者が対象となる。年間の定員(2005年は5000人)があるので注意。
詳細は日本ワーキング・ホリデー協会のホームページを参照のこと。
http://www.jawhm.or.jp/
税関 †
持ち込みの免税範囲は、タバコ200本、酒はウィスキーなどの蒸留酒1.14リットル、ワイン1.5リットルまたはビール8.5リットル(18〜19歳以上)のいずれかまで。
通貨は無制限だが、1万カナダドル以上(トラベラーズチェック等を含む)は申告が必要。
免税手続き(税金還付制度) †
カナダで買い物をする場合には、連邦物品・サービス税(GST)7 % 、ハーモナイズド・セールス税(HST)15%と州税(州ごとに異なる)がかかる。外国人が観光を目的として1か月以内カナダに滞在した場合、滞在中に徴収された税金の一部が還付される。その手続きは非常に複雑で、ヨーロッパのように簡単に払い戻しが受けられるわけではない。
(還付できる税金)
GSTとHST。州税はケベック、オンタリオ、マニトバ州以外はできない
(還付の対象になる物品・サービス)
- ホテルなどの宿泊費用(滞在期間1か月以内であること、宿泊日数がレシートに明記してあること)
- カナダ以外で使用するために購入した物品(おみやげに購入したサーモンやメープルシロップも含む)
- 購入した日より60日以内にカナダ国外に持ち出した物品。
(還付の対象にならない物品・サービス)
飲食代(ホテル内でも不可)、アルコール飲料、タバコ各種、ガソリン、航空運賃・鉄道バスなど一切の交通費、クリーニング・修理代・駐車場などのサービス料金
- カナダで消費したり、カナダから持ち出さない物品
- 請求の合計が200カナダドル以下、1枚のレシートの税抜き合計が50カナダドル以下の場合
なお、旅行会社、ツアーオペレーターがあらかじめ仕入・手配をしている宿泊料金は事前に差し引いているため、旅行者には還付されない。
(請求方法)
- 還付請求用紙に必要事項を記入する。
(還付請求用紙は主要空港、観光案内所などに置かれている小冊子Tax Refund for Visitors to Canadaに綴じ込まれている)
- 出国前にカナダ税関係官による検査を受け、レシートに確認印を押してもらう。クレジットカードの控えは不可。
- 帰国後、請求用紙と確認済みレシートをカナダに送付する。
(バンクーバーでは還付取扱免税店で500カナダドルまでなら還付が受けられる)
- 2〜3か月後に還付小切手が送付される。
- 口座を持っている銀行で日本円に換金できる。その際に銀行により1,500〜5,000円の手数料がかかる。
上記の種々の条件をクリアして、申請書を特定するところに提出し、還付される小切手を銀行で換金する手数料を差し引くとメリットもあまりない。手続きが非常に面倒な上、免税でメリットが生じるほどの買い物をする人は限られている。
オーロラ観測 †
オーロラは、太陽から飛んでくる電気を浴びた粒子が地球の磁力に引き付けられ、地上80kmから500kmのところで大気と衝突し、そのエネルギーが発光した現象。1年中発生しているものだが、夜が長く気候が安定している12月〜4月中旬が観測のベストシーズンとされる。
オーロラ観測では、アラスカや北欧がよく知られているが、カナダでもオーロラが見られる。しかも、オーロラ遭遇率から言えば、カナダの方が確実性が高い。
オーロラが見られる地域 †
最も実績があるのが、ノースウエスト準州のイエローナイフ。イエローナイフでは2夜連続の観測で93%、3夜連続ならば98%以上の確立で見ることができると言われている。日本人観光客も年間数千人訪れるだけあって、日本人ガイドも多く、受け入れ体制も整っている。
ユーコン準州のホワイトホースもツアーに組み込まれることがある。他に、マニトバ州のチャーチル、アルバータ州のフォート・マクマレーなどもオーロラの観測地として知られている。
残念ながら悪天候でオーロラを見られなかったり、うっかり見のがすこともありうる。オーロラだけではなく、犬ぞりなど、他の楽しみも確保しておいた方がよい。
観測場所 †
オーロラ観測は町から離れた人工の光が届かない場所で行う。キャビン(小屋)や「ティーピー」と呼ばれるテントが設置されているので、ここで暖をとり、交替で「見張り番」をしながら、ひたすらオーロラの出現を待つことになる。外はもちろん寒く、マイナス20〜40度にもなる。厳寒期の夜に、いつ現れるや知れぬオーロラを待つのであるから、寒さ対策は万全に。特につま先が冷たくなるので、靴下は二重履きにすること。スキーウエア程度では不十分なので、現地で防寒着をレンタルするのが一般的だ。
そんな過酷な条件でも、せっかくここまで来てオーロラを見逃すわけにはいかず、外で待ち続けている人も多い。そんな人のためにホリデイではイエローナイフで「オーロラこたつ」をオプションで用意している。頭だけ残してシートでスッポリ囲んだ形になっていて2人用。これならずっと外にいられるというわけだ。
写真撮影の注意点 †
特殊な被写体なので、もちろんマニュアル撮影となる。絞りやシャッタースピードは現地のスタッフにアドバイスを受けるとよい。だいたい30秒くらいシャッターを開放することになるので、三脚とレリーズは必需品。フィルムはISO400〜1600の高感度のものを。寒冷地ではバッテリーが極端に消耗するので、予備の電池を用意しておくこと。
カメラに詳しくない人がコンパクトカメラをオートのままでシャッターを押して、フラッシュをたいてしまったりすると、周りの人にひんしゅくを買うことになるので注意。
また、外での撮影の後、すぐに温かい室内にカメラを持ち込むと内部が結露して故障の原因となるので、ゆっくりと温度をあげる工夫が必要だ。
防寒具 †
オーロラ観賞にはマイナス20〜40度に耐える防寒具が必要となるが、日本の一般的な店では入手しにくい。あったとしても金額的に負担が大きいし、荷物としてもかさばる。イエローナイフのようなツアーでもよく訪れるオーロラスポットでは、観光客向けに防寒具をレンタルしているので、それを利用するのが一般的だ。
カナダの紅葉 †
カナダのスキーリゾート †
海外でのスキーやスノーボードなどウインタースポーツの行き先としては、カナダが筆頭にあげられる。雪質が軽くて滑りやすい、いわゆるパウダースノーであることが特徴。標高2千メートル以上までヘリコプターで上り、一気に滑り降りるヘリスキーなど、日本ではなかなかできないことも体験できる。
- 場所
外国人にも最もポピュラーなのが、バンフとウィスラーだ。
バンフはカナディアン・ロッキーのアルバータ州側に位置し、バンフのダウンタウンを拠点に数多くのゲレンデにアクセスできる。
ウィスラーはB.C.州にあり、バンクーバーから車で約2時間と手軽な位置にある。隣のブラッコム山と合わせて「ウィスラー&ブラッコム」として北米最大のスキーリゾートとなっている。トンプソン・オカナガン地区にもサンピークスやシルバースターなどのスキー場がある。
東部にもローレンシャンをはじめとして多くのリゾートがあり、施設も充実している。
カナダ国内のスキー場は情報が比較的整理されているので、詳細は観光局に問い合わせるとよい。
- シーズン
スキーのシーズンは12月初旬から3月中旬がメインであるが、ウィスラーなどはゴールデンウイーク明けまで滑走できるゲレンデもある。
- レンタル
スキーやスノーボードの用具は、現地でレンタルできる。最新モデルも揃っている。~ただし、ブーツは小さいサイズはあまりないので、足の小さい人は持参した方がよいだろう。
- その他のアクティビティ
日本のスキー場と比べると、スキー以外の楽しみもバラエティに富んでいる。スノーモービルなどアクティブなスポーツの他、馬ゾリツアーや雪上を歩くために作られた靴で山歩きをするスノーシューイングなど、家族で楽しめるアクティビティもある。~また、子供用の施設やプログラムも充実していることも、カナダのリゾートの特徴と言える。
カナダの街道;
メープル街道; †
ケベック・シティからナイアガラまでのローレンス川に沿ったルートのことで、秋は紅葉の見どころとして名高い。
ビーバー街道; †
バッファロー街道; †
ロッキー街道 †
カナダ観光局ホームページ
http:://www..canada.jp/ (日本語)