ドイツ/ベルリン・ゲーテ街道・ドイツ東部
イエナ Jena †
- 大学とレンズの街イエナはワイマールWeimarの約23km東に位置する。
- ゲーテやシラー、フィヒテ、ヘーゲルなどドイツを代表する哲学者や文人たちが教授となることによりイエーナ大学(現シラー大学)の拡充が進んだ。
- 1558年創立時の校舎コレギウム・イエネンゼ Kollegium Jenense は現在も残っている。
- 19世紀の中頃、ともに大学に所属していたカール・ツァイス Carl Zeissとエルンストアッベ Ernst Abbeが、2人で発明した顕微鏡から出発して光学器械工業を発展させた。
後にツァイス工場は光学器械、精密器械の分野で世界的に有名になり、レンズメーカー「カール・ツァイス」は終戦までドイツを代表する産業として社会的名声を得ていた。
第2次世界大戦後、ドイツ民主共和国(旧東ドイツ)になってその技術は後退していたが、西側に逃げていた技術者たちが再興し、カール・ツアイスレンズを作り続け、カール・ツァイス・イエーナCarl Zeiss Jenaと区別してその品質を維持し続けていた。
- 毎年、7〜8月のほぼ2ヵ月に及ぶ世界音楽祭クルトゥアアレーナ・イエーナKulturarena Jenaが開催されている。
アクセス †
- 鉄道
鉄道駅は2つある。
イエナ・パラディース駅Jena Paradies:市の中心部、ザーレ川 Saale River沿い
イエナ西駅Jena West:市の南西部、近距離ローカル線が中心。
ベルリン中央駅Berlin Hbf.からニュルンベルグNurnberg Hbf.方面行きイエナ・パラディース駅Jena Paradies、特急ICEで約2時間15分、ほぼ1時間間隔
ワイマール(20分)、エアフルト(40分)とのローカル線はほぼ1時間間隔、イエナ西駅Jena West発着。
見どころ †
- 光学博物館 Optisches Museum der Cal-Zeiss-Stiftung
光学機器で世界的に有名なカール・ツァイス社の歴史を展示する博物館。
光学器具の進歩を顕微鏡などを覗いたり、プラネタリウムを見たりしながら体験できる。
この博物館前には、ツァイスの共同経営者でツァイス財団の生みの親でもある物理学者エルンスト・アッベの霊廟 Ernst-Abbe-Tempel が建つ。
カール=ツァイス広場Carl-ZelSS−Platz 121。
- ツァイス・プラネタリウム Zeiss Planetarium
1926年制作の世界最古のプラネタリウムがある。
巨大な最新技術の望遠鏡もある。
Am Planetarium 5
http://www.planetarium-jena.de
- ゲーテ記念館 Goethe-Gedenkstatte:
ゲーテがこの町に滞在するときに住んだ家で、自然科学者、詩人、政治家としてのゲーテの業績に焦点があてられ,さまざまな遺品が保存されている。
すぐ東のイチョウの木はゲーテ自身が植えたもので、植物園の一部になっている。
Furstengraben 26。
- シラー記念館 Schiller-Gedenkstatte:
1797年から1802年まで住んだ家に、彼自身の使った遺品が展示されている。
この家の庭の小さな丸太小屋で「ヴァレンシュタインWallenstein」が書かれた。
Schillergasschen 2。
- 聖ミヒヤエル教会 Stadtkilche St.Michaelis:
教会広場Kirchplatzに面している。
旧シト一派女子修道院付属教会で、15世紀に大規模な改修工事が行われ、ゴシック様式に変えられている。南側の天蓋付き入口に注目。
- 聖ヨハネス門 Johannistor:
ヨハニス広場Johannisptatzにある。広場の反対側のプルファー塔 Pulverlurmとともに、14世紀の城塞の遺構である。