.オランダ・ユトレヒト
リートフェルトのシュローダー邸 Rietveld's Schroder House †
- シュローダー邸は1924年に建築家ヘリット・トーマス・リートフェルト(1888〜1964)によって建てられたもの。
- T・シュローダー夫人の邸宅として建てられたこの建築物は、デ・スタイル派を代表するもの。
- 2000年、ユネスコの世界文化遺産に登録されて、建築に興味のある方以外にも、多くの訪問者が訪れるようになっている。
- 世界遺産に登録の理由は、人間の創造力が生み出した傑作であること、そして西洋建築の歴史上の重要かつユニークな象徴であることの2つ。
- リートフェルトはデ・スタイル派の典型的な色使い、つまり基調となる赤、青、黄の3色に、白、グレー、黒を織り交ぜた配色を用いた。シュローダー夫人と共に同じ配色を用いて、インテリアや家具のデザインも担当していた。
- シュレーダー邸はエラスムス通り Erasmuslaan9番地にあるが、この邸宅は集合住宅のなかにあり、シュレーダーの邸宅はその集合住宅の前にある。
集合住宅そのものが、1931年当時流行していたオランダ・ニュー・リアリズム主義を採用したリートフェルトにより建てられている。 光や空間の有効活用といった現代のオランダ住宅の原点全てが、リートフェルトにより巧みに活かされている。
1933年までリートフェルトはこの邸宅内にスタジオを構え、また人生最後の6年間もここで過ごした。
- 現在は、集合住宅全て(4軒)を中央博物館が買い取り、リートフェルトのコレクションを所蔵している中央博物館の一部として一般公開されている。
公開されている家は、1930年代、リートフェルトによってモデルハウスとして公開されていたもので、当時の流行のデパート・メッツ&Co.の家具を取り入れている。
アクセス †
ユトレヒト中央駅より、バス4番でDe Hooghstraat下車。
(中央博物館とは別の場所)
見学 †
入場には、邸宅はガイドツアーでのみ見学が可能。
ビジターズ・センター・リートフェルト・コレクション
エラスムス通り5番地にある。
木〜日 11:45、12:45、13:45、14:45にガイドツアーがある。
予約 Tel. 030-2362310 またはrhreserveringen@centraalmuseum.nl
月〜水は休み EUR 16.00
http://www.rietveldschroderhuis.nl
(参考資料:オランダ政府観光局)