ベラット Berat

概要

人口約6万5千人。
ティラナから南東へ約130km、アルバニア中南部の標高2400mのトモル山麓に囲まれた城塞都市。
アルバニアの伝統的な街並みを今に残す貴重な街の一つだ。

ビザンツ帝国、ブルガリア帝国、セルビア王国などの支配を受けたのち、15世紀半ばからオスマン帝国の支配下におかれた。

オスム川沿いの蹄鉄や銀細工、皮職人の職人街から,コルチャ、テッサロニキへの交易で繁栄した。

1914年のアルバニア公国独立にともないアルバニア領となった。
このオスマン帝国時代の「千の窓のある町」と呼ばれる伝統的なアルバニアの民家が建ち並ぶ町並みが、城塞が築かれた岩山の麓にしっかり保存されているため、世界遺産の追加登録された。
2005年に登録されていた「ジロカストラの博物館都市」の拡大登録という形で、この町も博物館の街として2008年に加えられた。
オスム川中流に位置し、オリーブ油の精製など農産物加工の盛んなところ。

旧市街の見どころ

旧市街は3つの地区からなる。

カラ地区

ベラット城 古いビザンチン教会が多く残っている
オスム川を臨む要塞は、紀元前4世紀には建設。13世紀にビザンチン帝国の時代に改修、要塞内には13世紀建立の42の教会と、15世紀の2つのモスクが混在している。城跡は、要塞の南西、白モスクの向かいに位置していた。
要塞内には、現在も居住を続ける約150世帯600人が生活している。

聖メヒリ教会

ブラヘルナの聖マリア教会 St.Mary Vllaherna’s Charch
当時の教会の見本ともなった。1578年制作のオヌフリの息子ニコラのフレスコ画が残る。

聖トリアダ教会 St.Trinitzdha's Church

聖マリア大聖堂(内部にオフヌリ・イコン博物館)St.Marys Church,Onufri's Museum
1797年同名の旧教会の基礎の上に再建。3つのドームを持つオスマン時代の典型的な建築様式。聖人のフレスコ画やイコノスタスが残されている。
画家オヌフリの傑作を中心に1986年2月27日イコン博物館へと改装された。

赤モスク Red Mosque
城内の南に位置、赤レンガのミナレットと一部土台のみが残る。

白モスク White Mosque


マンガレミ地区

モスクを中心としたイスラム居住地区
城下の斜面に張り付いた職人街の家々の面影が見られる。

チェンドラ・メスイェタレ Qendra Mesjetare
モスク、テッチェ、集会や宿泊、教育のためのの複合施設Medieval City Centre。

キング・モスク Kings Mosque
1512年に亡くなったスルタン・バヤジッド2世の治世建立。
瓦屋根がオレンジ色している。

ハルヴェティヴェ・テッチェ Teqeja e Helvetive
1790年建設の集会用の施設
緑の天井木彫、細かなリムで彩られた色彩豊富なステンドグラスなど内部の装飾が美しい。

テッチェの家 Konaket e Teqese
地方からの巡礼修行者のための宿泊施設。

ベチャール(独身男性)モスク Bachelors Mosque
地域の独身男性者に捧げられた1827年のモスク。
保存状態がよくないため、一般公開していない。

鉛屋根のモスク Leaded Mosque
1553年建設を開始し3年をかけ完成。白く塗られた広い入り口、美しいミナレットを持つ。現在も地元の人々に親しまれ、礼拝に訪れている現役のモスク。


ゴリツア地区

マンガレムと川を挟んだ対岸、キリスト教徒が多い城下地区

ゴリツァ橋 Gorica Bridge。
マンガレミ地区とゴリツア地区を結ぶ長さ129mの橋。

聖ミカエル教会 St.Micheal Church
ゴリッツァ側の旧市街を眺めるのに最適な景勝地。
城塞の丘の中腹、絶壁の端に隠れるように建つ魅力的な小さな教会。

デメトリウス大聖堂 St.Demetriu's Cathedral

聖トーマス教会 St.Thomas Church

聖スピュリドン教会 St.Spiridon Manasterys Church
オスム川を渡った先にある元修道院。


近郊

近隣の都市としては、
フィエル
Fier
西約35km

ルシュニヤ
北西35km

ヴロラ
Vlora
南西50km
















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