アーヘン Aachen

(ノルトライン・ヴェストファーレン州)
人口:約260,000人

概要

ドイツの西端、オランダとベルギーに接した国境の町で、国際的な雰囲気を感じ、学生が多く集まる街となっている
-古来、ローマ人が温泉地として利用してから、温泉保養地として今日まで続いている。
広大なフランク王国を築き上げたカール大帝がこの温泉歩湯地を大変お気に入りで、794年、フランク王国の都としてその晩年を過ごした町。
-カール大帝の宮殿礼拝堂と、隣接する大聖堂は当時の姿のまま残されているである。
大帝の廟は、アーヘン大聖堂の宮廷礼拝室Pfalzkapel leの中にある。

936年から1531年までの間に、30人のドイツ帝国皇帝がこのアーヘン大聖堂で戴冠している。戴冠式の都といわれていた。
1562年以降の戴冠式はフランクフルトで行われるようになった。

17世紀の三十年戦争で深刻な打撃を受け荒廃したため、街の再建には長い期間を要した。
1668年にはこの地でフランドル戦争(南ネーデルラント継承戦争)の講和条約アーヘンの和約 (1668年)が結ばれ、1748年にはオーストリア継承戦争の講和条約アーヘンの和約 (1748年)が結ばれた。1815年のウィーン議定書によってプロイセン領となった。

第二次世界大戦後期の1944年10月、アメリカ陸軍によって包囲・攻撃され、街は大きな被害を受けた。アーヘンは大戦中ドイツ本土で初めて連合軍によって占領された(アーヘンの戦い)都市となった。
-1978年、ここはドイツで最初にユネスコ世界遺産に登録された。
-大聖堂を中心とする旧市街地区は中央駅から北に10分から15分歩く。

アクセス

空路

空港はないが、デュッセルドルフDuisseldorf、ケルン・ボンKoln/Bonnの各空港から約90kmになる。
空港往復のシャトルバスエアポート・エクスプレスAirport Aixpressが、デュッセルドルフ、ケルン・ボンへ、バスターミナルからそれぞれ運行されている。
いずれも高速道路の渋滞区間が多いため、所要時間は不安定で、空港を利用して出発する場合には十分に余裕を持っていないとミスするリスクがある。

鉄道

アーヘン中央駅Aachen Hbf.~ケルンKoln~デュッセルドルフDusseldorf間が普通列車が1時間間隔で運行している。
ケルンからは約1時間、デュッセルドルフからは約1時間30分。
デュッセルドルフ空港Dusseldorf Flughafen駅も経由する。

見どころ

アーヘン大聖堂 Dom

800年頃、カール大帝はこのアーヘンに、東ローマ帝国のビザンチン様式のバジリカを模した8角形、丸屋根の聖堂Pfalzkapelle Karls des Grossenを建立しようと考えた。
このドーム形建物は、アルプス以北で最初に造営されたもので最大規模誇っていた。
1355年に起工。献堂はようやく1414年、大帝の没後600年を記念して行われた。
大聖堂には3つの礼拝堂がある。聖二コラウス礼拝堂Nikolauskapelle に続いて、後期ゴシック様式の入口のあるカール礼拝堂Karlskapelle、そしてハンガリー礼拝堂がある。

聖堂宝物館 Domschatzkammer

聖堂に隣接する。カール大帝の金の胸像などが展示される。
1215年から遺体がここに祀られている。古代ローマ時代に造られたカール大帝の石棺が見られる
ドイツで最も財宝が多いところの一つ。
地下室にロ-タルの十字架Lotharkreuz (990年)がある。金の本体に多くの貴石がはめこまれ、中央にはローマ皇帝アウグストウスのものだったカメオが付いている。その他、2世紀の大理石製柩に注目。プロセルピナの掠奪をテーマにした浅浮彫が施されている。カール大帝の聖遺物箱が完成するまで、大帝の遺骨はここに保管されていたと伝えられている。
1階にはさまざまな聖遺物が収蔵されている。なかでも、金と銀でできたカール大帝の胸像Bustenreliquiar Karls des Graven(1350年)はカール4世の寄進になるもので、同王の王冠を戴いている。

アーヘン市庁舎 Rathaus

14世紀の建築で、カール大帝の宮殿があったところに建てられたもの。
建物の正面にはアーへンで君主の座についた31人の皇帝をはじめ、ドイツの歴代為政者をかたどった約50の像がある。
広間の壁に,ローマ人が温泉を見つけた時の様子を描いた歴史的なフレスコ画がある
1748年にはここでアーヘンの講和条約が調印されて、オーストリア継承戦争に終止符が打たれた。
毎年アーヘン市が主催するカール大帝賞の授与式がこの皇帝の間で行われる。この賞はヨーロッパの統合に貢献した人に贈られることになっている。

クヴァン博物館 Couven Museum

中世の市の計量所があった場所にアーヘンの建築家クヴァンが薬屋アンドレーアス・モンハイムAndreas Monheimのために建てた。
館内には、1世紀にわたるアーヘンの中産階級の住まいの文化が提示されている。

ズエルモント・ルートヴィヒ美術館 Suermondt Ludwig Museum

中世から近代のかけての美術品が展示されている。
Wilhelmstrasse18

ルートヴィヒ国際アート美術館 Ludwig Forum fur Internationale Kunst

かつて世界一の規模の傘製造工場だった建物。バウハウス様式の代表的な建築で、現代美術のコレクション。
Julicher Strasse97一109

カロルス・テルメン Carolus Thermen

最先端技術を用いた温泉浴場.

周辺の見どころ

コルネリウス聖堂 Kornelimunster

アーヘンの南東へ10km.インデ川流域lndetal
スレート屋根に青と白の石壁の家々があり、アイフェル高原の典型的な小都市風景といえる。
中心にかつての大修道院付属教会コルネリウス聖堂Kornelimunsterがある。















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